りるっち、カナダで暮らす

この旅行のメインでもあるモンサンミッセルに行ってきた。
またフランスに戻ることがあっても、きっとここを訪れることはないだろうと思って両親についていくことにしたのだ。

日帰りツアーに申し込んだのでツアーの集合時間は朝の７時。
パリにはものすごい寒気がきてて、天気予報は雪。
今までいい天気に恵まれてきたので今日ぐらいは仕方がないか。

今回はバスの長旅になるので息子が耐えられるかどうかかなり心配で、お菓子をいっぱい持ち込んだ。
バスの中ではツアーのガイドさんが、パリの案内からイギリス、フランスの歴史までもうものすごい講義をしてくれた。まるで歴史の授業を受けているようだった。学生時代、歴史が大嫌いだったあたしだが、とても興味深く話しを聞けた。
こんな風に授業が楽しく聞けてたら、きっとあたしの歴史の点数も良かったろうに。。。

途中、フランスから美しい街として認定を受けているという街に行く。１６世紀ごろのノルマンディー様式の家などがある街である。街自体はちいさく、１０分も歩かないうちに街の端から端まで歩ききってしまうぐらい。
天気予報が嘘のようにいい天気になったが、風がとても冷たかったので街を人と売り見てから、息子と一緒にすぐにバスに戻る。

バスの運転手に、後どれくらいでつくかと聞くと、
「２５０キロあるからなあ、あと２時間ちょっとかな」
というので、まだ、そんなに遠いのか。。。　とがっかり。

今までのいい天気が嘘のように、今度は雪、雪、雪、、、
そのうちにバスがウロウロと迂回し始め、おかしいなあ、などと思っていたら、どうやら高速の入り口全部封鎖されているらしかった。そのうちにどんどん高速に乗れないトラックたちのせいで道路が渋滞し始め、とうとう、完璧に渋滞に巻き込まれてしまった。モンサンミッセルにはいけないかもしれない、いやそれよりも、下手すると、この渋滞の中から抜けられなくてパリに戻れないかもしれない、、、
ツアーの参加者達にもかなり不安の色が濃くなり始めた。　渋滞に巻き込まれて約３時間。モンサンミッセルまで後９０キロ。。
ここまで来てるのに。。。。
大雪を呪った。

やがて、何とか渋滞を抜け気って、モンサンミッセルが見え始めてきたころ、、そこらあたりは今までも渋滞が嘘のように雪も無く、いい天気。
遠くから見えるモンサンミッセルは、今まで見たどの写真よりも、「小島の要塞城」の雰囲気をかもし出していた。
到着すること午後の４時ごろかな。。。
それでも自由時間が２時間ほど持てた。

一緒に来るのを嫌がった息子に旦那が「パイレーツの建てたお城に行ってくるんだぞ」　という風に説き伏せてきた。
昔々、こちらに移ってきたのがバイキングだと言うことで、あながち嘘でもないんだなあ。。　息子は喜んで城の見学に出かけた。
急ぎ足で城中を回る。　
まあ、階段が多いのと、石だたみのせいで息子が何度が転んだが、あたしはビデオを回すのに一生懸命で、息子が迷子にならないように目をかけるだけで精一杯だった。　　城の中にはガイドの説明を聞いて周っているツアーが多かった。
説明を聞きながら城を回れなかったのは残念だが、どうしても来たかったモンサンミッセル。　城の中をこうやって歩くことが出来て満足。

帰りは渋滞に巻き込まれることも無く、すんなり帰ることが出来た。
それでもパリに着いたのは夜の１１時ごろだった。
渋滞に遭うなどさんざんだったが、目的地では天気に恵まれ、これが最後かもしれない、フランスの小旅行を楽しんだ。

写真はモンサンミッセルとノルマンディー様式のお家
あたしはデジカメを持っていかなかったので、父のとった写真から。。
どちらもバスが、余計に写っているが。。。