昨日、これ見に行ってきたんですけどね…
私史上いろんなものを更新して昼まで倒れてました。
⇒生誕300年記念 若冲展
去年の鳥獣戯画展(⇒日記)が最も過酷と思っていたのに…
たった1年でさらに過酷な史実を刻もうとは!
平日夕方は比較的空いてるってなんかで見かけたのですが
夕方会場に着いた時点で「入場180分待ち」のプラカード!
並ぶこと30分で辿りついたのは上野公園の端っこ、
東京都美術館の敷地に入れたのは1時間45分後でした。
そして会場に入れたのは2時間45分後…すでにヘトヘト
最初にメインを見て、ゆっくり会場周って、
また好きな物をじっくり見るタイプなので
まずは最上階、象や鳥獣が描かれた屏風を見に行ったら
それはもう人垣が重層で簡単に近寄れるものでなく…
そこでも並んで並んでやっと見れたって感じで。
10年くらい前にサントリー美術館で見た時は
まだ普通に立ち止まって凝視できた気がするんだけど?
係員は「並ばないで下さい!列なんてありません!
最前列の方は後ろの方に場所を譲って下さい!」と
そんなどうやって見ろっていうんだ?って誘導やめて!
何度か車椅子の方の後ろについたのだけど、
前の方に当たらないよう、押す方も注意を払われて
間隔を空けて進んでいるのに、その僅かな隙間に押し入って
しゃがみこんで「わー、これはすごいや」と声をあげ
最前列の進みスピードも無視して立ち止まる女性…
とーぜん車椅子と洋服が絡んで大ヒンシュク。
進まない進まないと文句を大声で言ってる年配の方も。
まー、若冲の作品見たら、疲れも怒りも拭きとんじゃいますが!
確かな画力と、鮮やかな色彩、躍動感あふれる生き物に見惚れてました。
鳥獣魚植物絵のほとんどはシルクに描かれているので
線は繊細なまま、グラデーションも美しく、そして光沢があり
雪中図にあるのは白絵具じゃなく、揺らした木から飛び散った雪そのもの。
トータル5時間半くらい立ちっぱな過酷体験だったけど見れてよかった。
それにしても、ここ数年の美術展の混みようすごすぎる。
阿修羅像@東京国立博物館の時も、阿修羅を360度見れる展示で
何層にもなった列が阿修羅の周りをぐるぐる回るのだけど、
無理矢理スピードを速めようと後からグイグイ押してくる親父、
前にいる足腰弱そうなご婦人を守るために踏ん張り耐えたっけ…
帽子が当たったなんだでケンカしてる人もいたし、
いま仏様見てるんじゃないんですか?って説教したかったよね。
アートを見るのは大好きだけど、行くとガリガリゴリゴリ
HPを削られていくのはなぜなんだろう…
人がまばらな室内で、間近でちょっと離れて
満足いくまで眺められる、そんな環境が欲しい。