「さらばアンドレス・イニエスタ!」というラストゲームの日が遂に来てしまった。スペインのリーガエスパニョーラの名門のFCバルセロナから2018年のシーズン途中よりJリーグのヴィッセル神戸に加入したアンドレス・イニエスタは同年7月22日の対湘南ベルマーレ戦から今日の対コンサドーレ札幌戦に至る迄チームの一員として戦ってくれた。
ノエビアスタジアム神戸でのホームゲームで迎えたヴィッセル神戸でのイニエスタのラストゲームという事もあって入場チケットは既に売り切れていてスタジアムでの観戦は出来なかったが、幸運にも地元のサンテレビが試合を生中継して(解説:河本裕之・実況担当:湯浅明彦アナウンサー)くれたのでスタメンから出場して後半12分に佐々木と交代して山口にキャプテンの役目を託してベンチに退く迄のイニエスタのラストプレイを観る事が出来て良かった。
イニエスタ最後の出場試合となった対コンサドーレ札幌戦は序盤から攻め込まれる厳しい展開でロボールの支配も出来ない状況の前半26分にゴール前の毀れ球を捩じ込まれて先制されてしまった。終始札幌ペースだった前半を0-1で終えた神戸は後半のスタートから汰木に代えて大迫を投入した。
するとそれ迄攻められるばかりで防戦状態だった流れが変わって攻めに転じるもののなかなか敵陣のゴールを割れず迎えた終盤の後半40分にコーナーキックからのボールに反応したマテウス・トゥーレルがゴールを決めて1-1と同店に追い付き1-1の引き分けで勝ち点1を分け合った。
イニエスタが来る迄のヴィッセル神戸は辛うじてJ1に残留するのがやっとで下位に低迷する様なチームだったが、イニエスタの加入によってそれ迄各大会のタイトルには全く無縁だったが2020年元旦に新国立競技場で行われた天皇杯決勝戦で鹿島アントラーズを倒して優勝を果たして、2月にはゼロックススーパーカップで7人を要したPK戦を制して横浜Fマリノスに競り勝ちアジアチャンピオンズへの進出も果たした。
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昨年には球団創設後初の最高順位の3位となり今季は目下2位だがちょっと前には首位だった、何年か前は下位に低迷していたヴィッセル神戸をタイトルを勝ち取ったりリーグ戦で常に首位争いに参戦する強いヴィッセル神戸に建て直してくれたイニエスタの功績は計り知れない程大きい。
試合終了後に行われた退団セレモニーではJリーグの野々村チェアマンからチェアマン特別賞が、楽天の三木谷会長からは日本刀がそれぞれ贈呈された。最後の挨拶では日本語で「みなさん、ありがとうございました。」と言って皆から胴上げされていた。
「今迄に数多くの助っ人の選手が来たけどこれ程惜しまれて送り出される選手は他にはおらんやろうな、イニエスタがヴィッセル神戸に齎した功績は物凄く大きいし感謝あるのみや、グラシアス、アンドレス・イニエスタ、アディオス!]