ときたま日記

先日観に行った、『ブラック スワン』感想です。

清純、苦悩、反抗、妖艶、狂気。
一つの映画の中で、主演ナタリー ・ポートマンは、幾つもの顔を見せてくれました。
凄かったです（＠．＠;）。





プリマの夢を果たせなかった母に育てられたニナは、
母の言いつけのままに、身も心もバレエに捧げて生きて来た女性。

ようやく『白鳥の湖』の主役に抜擢されたが、
可憐な白鳥は踊れるが、
いくら練習を重ねても、妖艶で挑発的な黒鳥を上手く踊る事が出来ない。


公演日が近づくにつれ、ニナは主役を奪われる恐怖に苛まれ、
どんどん心の中の深い闇に落ちていっちゃうんだよ～。








清純可憐だったニナが、
徐々に徐々に、精神の破綻を迎えていく姿に、
胸が苦しくなりました。


観ているこちら迄ニナの身に起きる事が、
現実なのか妄想なのか、曖昧になっていきます。


ニナが黒鳥を踊るシーンは、見応えがありました。
演出も素晴らしかったです。
こういう時、魅せる技術を持っている映画は、やっぱり凄いな～と思います。




全体を通して、もの凄い映画でした。
最後はこう来るな・・・・・と、想像通りの方もいたと思いますが、
私は違う結末をイメージしていて、裏切られました。
ある意味、衝撃的。

ニナのお馬鹿さ～～～～～ん。


全部喋っちゃうの勿体無いから、このへんで＾＾。

体調の悪い方や、気分の凹んでる時には結構キツい映画だと思います。


この母娘の関係を見ていて、映画『キャリー』の母娘関係を思い出しました。
『キャリー』の母娘は、『ブラックスワン』とは又違う、
重篤な異常さでしたが、
どちらを観ても、母と娘って単純な関係ではないな～・・・と＾＾;。



昔習っていたバレエを改めて練習し、
９キロも痩せ、見事なバレエシーンを見せてくれたナタリー ・ポートマン。
振り付け師の男性とも結ばれ、賞まで戴き、
内容は衝撃的だけど、なんともおめでたい映画。

でも残念な事に、ナタリーのバレエシーンで、
吹き替えの方ともめてるらしいですね。
せっかく良い映画なのに・・・・・。


それは抜きにしても、
ナタリーポートマン、凄い女優さんになりましたね。