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林艮酔記 

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2006年10月04日
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カテゴリ:ブルゴーニュ
名にし負うフィリップ・シャルロパン・パリゾ。

開けたては,
木の枝をぽきっと折ったときのような生木の香りと,
ちょっとジュクジュクした下草のような臭いと,
歯茎がきゅんとするような酸の香りを感じる。

味わいは,りんごとすももの実と皮の味。
色も近頃の濃いブルと比べれば,
けっして濃いほうではないが,
味はもっと薄味。
すっきりしていてあとくされは全くないが,
まあそれだけ。

…と,思っていたのが1杯目。

ところが。

2杯目,3杯目と進むにしたがい,
香りも味も,
何もないかと思っていたところから,
手品のようにふくらんできたのである。

とくに香り。
芳醇というより妖艶。
思わず恍惚。

そして,舌触りはあくまで滑らか。
とんがったところが皆無。
果実味がどんどん膨らんでくる。
うまみもどんどん深まってくる。
キュートな酸味は一貫してる。

さすがと言うべきでありましょうか。

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ワインの名:キュヴェ・プレスティージュ
AOC:ブルゴーニュ
生産者:フィリップ・シャルロパン・パリゾ
生産地:ブルゴーニュ
生産年:2004
ぶどう:ピノ・ノワール
種類:赤
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Last updated  2006年10月05日 03時25分22秒
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