林艮酔記　

年々保守的になっている。

近頃行く店といえば，
２０年来馴染みのお寿司屋さんが店じまいしてしまったので，
ひとりで飲みに行くのは２軒。
それ以外もせいぜい４軒ぐらい。

新規開拓しようという気が，ほとんどおこらない。
たまに奮起して開拓しても，外れが多いし。

これは行く店だけに限らない。
食べるもの，飲むもの，果ては行く山に至るまで，
どんどん限られてゆく。

そろそろ寿命が近いかな(^^;


さて，今日のワイン。
このところ，ここでは書いていないけれど，
いくつかピノの外れをひいている。
そして今日も１本外している。

外れが続くと，飲みたくなるのは，努力しなくてもうまいやつ。

一生懸命スワリングしたり，
時間をおいたりしないとうまくならないやつは，
エネルギーを消耗する。
だから，疲れるとやっぱりここに帰ってくる。
その周期が，見事にちょうど１月半。

というわけで，１月半ぶりのフィリップ・ルクレール，
ブルゴーニュ・ボン・バトン1999。

果実と樽の熟成した，ミルクっぽいうっとりする香り。
渋甘酸っぱいリンゴとだしのきいた味わい。

同じフィリップ・ルクレールでも，
なぜかいちばん安心するのがこれ。
プルミエよりうまいんじゃないかとさえ思う。

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ワイン(畑)の名：レ・ボン・バトン
ＡＯＣ：ブルゴーニュ
生産者：フィリップ・ルクレール
生産地：ブルゴーニュ
生産年：1999
ぶどう：ピノ・ノワール
種類：赤
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カウンタは今日もリセット。
対策はとられているらしいので，そのうちなんとかなるだろう。

人生もリセットできたら，
果たして嬉しいだろうか，それとも悲しいだろうか。