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林艮酔記 

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2007年01月03日
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カテゴリ:山,あるいはGRD@山
赤岳天望荘は,強風を利用した風力発電が特徴的な,稜線上の小屋。

天望荘.jpg

寒風で鼻水じゅるじゅるのまま「こんちは~」と戸をくぐり,
受付の前にアイゼンを脱ごうとすると,
「あ,大丈夫ですよ,アイゼンのままで」

なんてやさしいんだろう!

たしかにその辺りの床は,頑丈にできている。
ちゃんと冬の客を慮って造られてるわけだ。
(小屋に入る前にアイゼンを脱いでください,という小屋がほとんど)

この時点ですでに,天望荘ファン確定。


何はともあれ,部屋に入る前に,玄関ホール直結の食堂で一杯。
今回は,実験も兼ねて泡を1本…カヴァのベビー・ボトルを持って行ってみた。
持参したのはフレシネのコルドン・ネグロ。スーパーやコンビニで手に入り安いもの。
たしか1本\400ぐらい。下界でうまいと思った試しはないけど,まあ,実験だから…

さて,凍ってるか,開けた途端に吹くか,
とドキドキしながら開けてみると,

cava@天望荘.jpg

何も起こらない。ちと拍子抜け。
ふ~ん。ふつうに飲めるじゃん。

飲んでみると,
うまい。しみわたる~~

ちなみに写真右のカップは,お茶やコーヒーが時間かまわず飲み放題,
という魔法のカップ♪(自分で名前を記入)


さて,
窓から外を眺めても,「あ~,曇ってきた…」
酔っ払い始めてもいるので,あっさり「夕焼けは,無理」と決めつける。
本音は,「もう今日は外へ出たくない」
で,まったり♪

そうこうするうち,5時半から晩御飯。
ブッフェ形式で,好きなものを好きなだけ。
座る席も,まったく自由。
いやあ,まず他にないす,こういうの。

天望荘夕食.jpg

メニューは,ビーフシチュー,ロールキャベツ,鶏の唐揚げ,ブロッコリ,茸の水煮,杏仁豆腐。
この他に,おでんと豚汁がついた。
いっぺんでは,盛りきれません(^^;
(写真左上のカップは,お正月の振舞い酒)

あわせて,小屋で売られていたワインを飲む。
カベルネ数種類の他,ローヌに,ヴァン・ド・ペイ・ドックに,ラ・キュヴェ・ミティークに…
けっこういろいろ置いてあった。
今まで泊まった小屋の中では,圧倒的に最多。

その中から,バロン・フィリップ・ド・ロスシルド(/ロッチルド/ロートシルト)
が南仏で造ったヴァン・ド・ペイ・ドックを選ぶ。
お値段\3,000。原価を考えると,下界の安レストランでも,もっとするんじゃないかな。

夏のシーズンは,カベルネ,ピノ,シラー(ズ),ジンファンデルの4種を揃えているらしい
(赤ばっかし?)
ちなみに小屋のご主人のいちばんの好みは,ジンファンデルなのだそうな。

さすがにボトル1本は(山では)多いので,
3分の1だけ飲み,残りはペットボトルに入れて持ち帰り。


さて,翌朝。
起きたらまわりはガスで真っ白。
あ~あ。

とりあえず7時から朝食。
これがまた…とりあえずご覧あれ。

天望荘朝食.jpg

うまかったのであります。

食後,せっかくだから,空身で赤岳頂上を目指す。
氷の粒が眼鏡にまとわりついて,あっというまに視界が真っ白。
しかたないので眼鏡をはずし,視力0.03の裸眼で勝負。

辛うじて見える踏み跡と以前の記憶をたよりに登る。

赤岳山頂.jpg

う~ん
頂上も,やっぱり真っ白…

ま,これはこれでよし。
天望荘にとっても満足して,帰途に着いたのでありました。


【山行の参考】
赤岳天望荘8:00―赤岳頂上8:30着/8:40発―赤岳天望荘8:50着/9:00発―行者小屋9:30着/9:50発―美濃戸11:30着/11:45発―美濃戸口12:30
茅野駅行バス美濃戸口13:14発





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Last updated  2007年01月04日 03時15分11秒
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