林艮酔記　

某月某日。
○急百貨店○横店ワイン売り場にて。

試飲をやっている中に，
ルイ・シュニュのボトルがあった。
まだ半分くらい残っている。

飲んだことがなかったので，
「これ，いただけますか？」
と言うと，担当らしきお嬢様（お姉さま？），

「だめです」

……？？？？？
意表を突かれて，絶句。
かろうじて立て直し，
「なぜですか？」と訊いてみる。
すると，
「在庫がないからです」

……？？？？？
在庫がないのに
なんで試飲の場所に置いてあるの？
客に対してなんでそんなに冷たいの？
私があなたに何かした？？

それに，
たとえ在庫が切れても，試飲させておけば，
次に仕入れたとき，また売れるかもしれないんじゃない？

文句を言ってもどうなりそうもないので，
とりあえずスゴスゴ退散することに。

きっと，残りは自分で飲みたかったんだろ…
でも，それなら隠しておけばいいのに…



それから３日後。
ないはずの在庫が補充されていた…



このボトルは別の店から買ったものだけれど，
ついついそういうことを思い出す。
そしてその分，評価も厳しくなってしまう…

ああ，なんて狭量なぢぶん…


香りはそこそこいいんだけれど，
タルがちょいと突出していて「ふくよか～」という感じではなく，
ダシはたっぷりあるけれど厚みはなく，
苦味があるためかなぜかうまみにつながらず，
（熱でやられているわけではないと思う）
タンニンがしっかりしているわけでもなく将来性も感じられず，

なんか，半端。

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ＡＯＣ：サヴィニ・レ・ボーヌ
生産者：ルイ・シュニュ
生産地：サヴィニ・レ・ボーヌ／コート・ド・ボーヌ／ブルゴーニュ
生産年：2002
ぶどう：ピノ・ノワール
種類：赤
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ペール・エ・フィス（親父と息子）はよくあるけど，
ペール・エ・フィーユ（親父と娘）というのは，初めて見た。