237990 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

林艮酔記 

林艮酔記 

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2007年09月21日
XML
カテゴリ:山,あるいはGRD@山
仙水小屋は,小さな小屋である。

定員の30人は,食堂にも人が寝ることによって,辛うじて収容している。
寝床が食堂兼用の部屋に当たった人は,否が応でも朝食の前に起こされる。

しかもその朝食は,午前4時。
ずいぶんあちこちの小屋に泊まってきたが,これほど早いところは初めて。

なぜこんなに早いかといえば,
甲斐駒に登って甲府へ帰ろうとすると,
北沢峠11:05分発のバスに乗らないと,次は広河原4時発までないからなのだそうな。

そして実際,そのとおりなのであった。

  ◇  ◇  ◇

その日泊まった22人中,4人が食堂に寝ることになった。
4時前に起こされるのは,ちと辛いが,真っ先に朝食を済ませられるのが利点。

身支度をして出発が4時40分。
まだ真っ暗。

ヘッドランプをつけて仙水峠めざして歩くのだが,
前の日に下ってきたおかげで道を知っているから,暗い中でもなんとかなる。

それを頼りに,一人即席の道連れができた。
黒戸尾根を下る予定なのだそうな。

30分歩いて仙水峠着。
ちょうど日の出の直前。



風が強く,雲は刻々と形を変える。
日は刻々と昇ってくる。



気がつけば,あっという間に20分。
その間に,黒戸尾根を下るという道連れは,「急ぎますから」と,先に登っていった。
こちらは余裕をかまして,樹林帯の登りのさなかに記念写真なぞ撮ったり。




1時間20分ほどで,駒津峰。
仙丈は,雲の中。でもって,風がびゅうびゅう。




しばらく行くと,
ようやく甲斐駒が顔を見せた。




六方石の先で,直登ルートと巻き道に分かれるが,
行きと帰りが同じじゃつまらないので,直登ルートを登る。



最初の方の大きな岩がちと大変だが,
危険な箇所もなく,面白い。
もっともペンキマークは最少限しかなく,下りには向かない。

8時15分頃,頂上に到達。
先行した即席道連れにも,もう一度会えた。

そしてようやく,富士山と北岳が見えた。


(クリックすると,大きなサイズで見られます)


さて,気がつけば8時25分。
昭文社の地図のコースタイムでは,甲斐駒山頂から双児山経由北沢峠まで2時間半。
バスの時刻が11:05。

う~ん,ぎりぎり…

まあ,それでも,
地図のコースタイムは大抵余裕を持たせてるから…
と思っていたら,
駒津峰まで戻るのに,ちょうどコースタイムどおりの時間がかかった。

駒津峰9時半。
そして双児山10時。

あと1時間で北沢峠へ降りないと,待ち時間が4時間…

幸いなことに,双児山からの道はかなりよかったので,
思い切って駆け下ることができ,
辛うじてバスの出る10分前に,到着できたのであった。

あ~,くたびれた…





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007年09月22日 12時16分15秒
コメント(4) | コメントを書く
[山,あるいはGRD@山] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X