人工股関節・灯里☆の日記

終戦記念日の今日の夕焼け。空襲の時は空もこのように赤くなったのだろうとふと思った。平和な夕焼けに思わず合掌。

６４年前、母が私に「いい子になっていると父ちゃんが帰ってくるよ］と言ったこと、４歳、２歳、１歳の弟と遊んでいた時に言われ嬉しくて凄くはしゃいでいたこと、これだけは不思議と覚えている。母の笑顔と共に。

当時父は二本木にある軍需工場に徴用されていたので、年に１，２回は帰宅していたが、帰宅すると大きな釜に衣類を入れて煮沸させていた。［縫い目にいるシラミの卵を殺す為］薪をくべるのが私の仕事だった。熱くて嫌な仕事だったが大好きな父に褒めてもらいたくてしていたと思う。

終戦になって父が元の会社に勤めるようになってから右耳が難聴になり自営業をはじめて家にいるようになったが、毎日のように（海ゆかば、水漬く屍、山ゆかば草むす屍）と歌っていたので意味も分らず一緒に歌っていた。４歳下の弟もこの歌は良く歌ったねと思いで話をする。２３年に弟が生まれ私は母の子分になったみたいに弟の世話をした。

終戦になり、父が帰り、親子７人で食糧難に喘ぎながらも幸せな毎日だったと思う。

もう戦争は絶対して欲しくない！

海ゆかばをパソコンで検索曲を聴いてみたら若い頃の父の姿を思い出して悲しく懐かしさがこみ上げた。馬鹿みたいな私。