|
テーマ:音楽のお仕事♪(1696)
カテゴリ:夫のこと
昨晩(日曜日)、
夫がミラノでの初舞台を踏んだ。 昼と夜の二部制で行なわれたオペラで、 演目はヴェルディ作曲の「リゴレット」という作品。 一般的にあまり馴染みのないオペラかも知れないけれど、 ヴェルディと言えば、 「アイーダ」や「椿姫」などでお馴染みの、 イタリア・オペラの中では、 かなりのテクニックと声量を要求される、 とても難しいオペラである。 今回はコンサート形式でのオペラだったので、 二日前の金曜日にオーディションが行なわれ、 土曜日一日でリハーサルを行ない、 日曜日が本番というハードさだった。 受かるかどうかわからないオーディションだったけど、 受かってから練習したのでは間に合わないわけで、 夫は2ヶ月ほど前から練習に取り組み、 その甲斐あって見事、夜の部の主役、 リゴレット役に選ばれた。 今回がミラノで初舞台になるということは、 今回の演奏が成功するか失敗するかが、 今後のミラノでの活動の大きな鍵を握っているわけで、 何が何でも成功させないといけないという、 大変大きなプレッシャーを背負って臨んだ本番だった。 さすがの究極のポジティヴ・シンキングの夫も、 本番前のナーバスさは相当なもので、 珍しく私も、腫れ物に触るように接したりした。 そんな中で迎えた昨日の本番、 朝から「調子が悪い」と気弱な電話を何度かもらって、 私も生きた心地のしなかった一日だったけど、 夜中の一時に「大成功だった!」という嬉しいメールが届き、 私は明け方の4時にそれに気づき、 思わず興奮して一時間ほど寝つけなかったりした。 おかげで早速、 新しい仕事の契約も取れそうだとの知らせもあり、 今日からは早速、次のオペラに向けて、 練習が始まるのだそうだ。 ということは、 本当なら今日、ナポリに戻ってくる予定だったのに、 これでまた、数日は帰って来れなくなるわけなので、 嬉しい悲鳴ではあるけれど、 私は本当に悲鳴を上げたい気分である。 しかし偶然なのか何なのか、 昨晩寝る前にはまた、例の腹痛に悩まされていた娘。 今朝起きて、私がホッとしている様子を見てか、 はたまた夫からの以心伝心か、 それとも単なる偶然なのか、 朝起きてからは、 何も言わずに元気に学校へ行きました。 そして唯一、何事にも動じて無さそうな息子。 パパが不在の間には、一日に何度も、 「パパはいつ帰って来るの?」 と聞いてくるお姉ちゃんとは反対に、 パパの「パ」の字も出さない息子。 なのに今日の夕方、突然、 「パパは一人でキャンプに行っちゃったー!」 と泣きました。 な、な、な、なんで???? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[夫のこと] カテゴリの最新記事
|