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テーマ:小学生ママの日記(28701)
カテゴリ:娘
新しい学校での生活が始まって、3週目が終わりました。
前々回のブログに、「ピッカピッカの2年生」と題して、 順調にスタートした娘の学校の様子を記しましたが、 実はもう一度、一年生から再スタートしております。 学校が始まって三日目に、 担任の先生から呼び出しがありました。 いきなり先生から、 「前の学校は一年間、通ったのですか?」との質問。 「最後の2週間ほどを除いては、通いました。」 と答えると、 「残念ですが、習ったことがあまりに少なすぎます。」 というショッキングな答え。 どういうことかと詳しい説明を求めると、 実は新しく引き継ぐ先生の手元には、 前の学校からもらってきた、 娘が習った勉強の内容や、成績のこと、 一年間使ったノートなどを、事前に渡していました。 それを見た先生、かなり驚いたようです。 それは学校が教えたことが少なすぎたのか、 娘が付いて行けていないのにずっと放置されていたのか、 それは今更知る由はないけれど、 どちらにしても、学校側の責任だというのが、 新しい学校側の意見でした。 そしてそれは、イタリア語の読み書きの問題だけでなく、 学校で集団生活をするということや、 道徳の面などにおいても、 もっと習っておくべきことが、沢山あったそうです。 「お母さん、娘さんの事を思うなら、 もう一度、一年生をやり直した方がいいです。」 と言われました。 イタリアでは数年前まで、 小学校でも留年制度というのがあったそうなのですが、 数年前に廃止され、今は自動的に進級するそうです。 ただその先生曰く、ミラノでは外国人が多いのは勿論、 中には外国から直接入学してきた、 いわゆる、全くイタリア語を話せない子も、 毎年、大勢入学、転入してくるので、 いまだに2歳差くらいの子供達は、 普通に同じクラスの中に混じっているとのこと。 なので、ウチの娘だけが大きいということもなく、 本人がその事を気にするような環境には、 絶対置かれることにはならないと、 学校側からは言われました。 そしてその事を夫と話し合い、 4日目から1年生を再スタートしました。 その事を知らせた日は、 さすがに娘もショックが大きかったようでしたが、 そこは盛り上げ上手の夫が、 喜び勇んで帰って来た風を装って、 帰宅して開口一番、 「おめでとうー! もう一回、一年生させてもらえるんやて!?」 と不自然なテンションで言い、 「これは選ばれた人のみが受けれるチャンスなんや!」とか、 「おまえは素晴らしい子供やから、 もう一回させてもらえるんや。」とか、 「先生のアシスタントを務められるように、 もう一度、一年生に行くんや。 今年は一年生やけど、アシスタントなんやぞ!」とか、 「こんな事は普通、したくても、 滅多にさせてもらえることじゃない」とか、 説得力があるのか無いのかわからないような説明でしたが、 あまりにものパパの嬉しそうな顔を見て、 やっと何だか良い事が起きたように錯覚できた娘。 夜寝る頃には元気になっておりました。 要するに最終的には、 引っ越しで一年生を早く終えてしまったから、 足りない分があって、 もう一回、一年生をするんだよということにして、 親の都合でこうなってしまったことを、 夫と二人で娘に謝り、納得させました。 そして次の日から緊張した面持ちで出かけて行った娘。 最初の数日は険しい顔つきをしていましたが、 3日目あたりから楽しいと言い出し、 それからは毎日、喜んで行くようになり、 日に日に顔つきが変わっていきました。 そしてそれを証拠に、 幼稚園の年長から2年間、 ずっと抱え続けてきた頻尿が、 どうやら、ほぼ治ったようであります。 今までほとんど、学校での事を話してくれなかったのに、 色々な事を積極的に話してくれるようになりました。 一時は色んな後悔の念に苛まれたけれど、 娘の穏やかになった顔を見て、 ようやくこれで良かったんだと、 思う事ができるようになりました。 娘がもう少し大きくなって、 今回の事がきちんと理解できるようになった時、 「これで良かった」と思えるよう、 充実した学校生活を送らせてあげたいと思います。 こんな人生もありよねぇ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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