家を売りに…
昨夜は10時近くになって、ようやく父と妹が引越先に到着。 家に帰って寛いでいた私ですが、3度目のタクシーを飛ばして引越先のマンションへ。 最後の荷物が小さなヴィッツに満載されていました。 結局、運び終わったのは11時過ぎでした。 起きたときはグッタリでしたが、今日は実家の引渡しの日。 売主は父ですが、高齢なので私も立ち会うことにしたのです。 父と一緒に朝8時に家を出て、また3時間程電車に揺られて、実家近くの駅で仲介屋 さんと待ち合わせ、買主の不動産屋さんの所へ行きました。 仲介屋さんとは電話では何度も話をしましたが、契約の時は父だけで私は立ち会いま せんでしたので、会うのは今日が初めてです。 銀行員ぽい感じの人でした。 そして買主の不動産屋さんは超強面の面々…。 司法書士の方、強面の買主さん達3名、研修中の社長の息子さん、父と私でズラリと 書類を囲み、引渡しの手続きです。 何と取引は現金で!!! 振込手数料が惜しかったのでしょうか。 「ご確認をお願いします」 って、ここで数えるの? 6人の視線がジッと注がれる中、お札でなく書類を数えるような数え方で、必死で数 えましたさ。 そういうもんなんでしょうか ま、不動産にしては大きな金額ではないのですが…。 最後は皆にこやかに手続きは終了し、現地確認には仲介屋さんが立ち会うと言うの で、私達は速攻で銀行へ。 ついでに市役所や郵便局に行って、各種の転出手続きをしてから、ようやく昼食にあ りついたのでした。 朝は雨の心配をしていたのですが、空はすっかり青空。 駅で1時間に1本しかない電車を待ちながら、 「この町にはもう何の繋がりも無いのだ」とぼんやり思いました。 13年前に両親がこの町に移り、私も妹もあまり訪ねることもありませんでした。 訪ねて来るのは専ら母の方で、月1か隔月ペースで猫らに会うのをとても楽しみにし ていました。 私達がよく来るようになったのは、去年母が体調を壊してからなのです。 そんな訳でこの町に楽しい思い出はほとんどありません。 それなのに、住んだこともないのに寂しいような、母がまだこの町にいるような錯覚 を覚え、何とも言えない気持ちになってしまうのでした。