おくりびと
「おくりびと」をレンタルで観ました。 うちの場合は、ここのところ、結構「死」について考えることが、日常化しているもので、 今見るのはキビシイかなとも思ったのですが、大丈夫でした(笑)。 オーケストラの解散でチェロ奏者を諦め、故郷の山形に帰り、旅行代理店と勘違いして 就職した先は納棺の会社。 妻や友人には大反対をされ、心ない“普通”の人たちに蔑まれたり…。 舞台が山形なのに、主人公夫妻は別として、町の人が誰も訛ってないのね。 ストーリーに関係ないけど…(笑)。 ほのぼのした「日常」の続きに、当たり前に「死」があるだけ。 それでも、何があっても、人はその日が来るまで、生き続けなくてはならない。 「生」と「死」は営みの一環で、誰にとってもひと続きなんでした。 悪として忌んだりする、特別なことでもないのですね。 何でもない日常が永遠に続くような気がしてしまうのですけれど、「終わり」は 平等に必ず訪れるんです。 一瞬一瞬を大事に生きないとね。他の人も、他の生物も大切にしないとね。 いつか必ず会えなくなっちゃうんですから。 そのことをすぐ忘れちゃうのですけれど(笑)。 この映画、もっと前に見たかったです。(T_T) うちも納棺師の方には、続けざまにお世話になりました。 意外にもまだ若い細身のキレイな女性でした。 結構な力仕事でしょうにね。 映画と違って、湯灌はシャワーでさっぱりと(笑)。 大きなバスタオルをかけて、絶対に肌が見えないようにしながら、巧みに丁寧に丁寧に 扱ってくれました。 優雅な手つきなのに、着替えも手早い! 家族はショックで、どうしたらいいのか分からない腑抜けの役立たず状態だし、 お葬式なんて出したこともないから、お作法だって全く知らないし(笑)。 家族にとっては大事な人の身体ですけれど、他の人にとっては、気味が悪いでしょうに…。 ありがたい大変な仕事ですよね。 おくりびと