東日本大震災の本
あれから1年、恐ろしく早く感じた1年でした。 日々いろんな事がありましたし、仕事もその対応に追われて、しばらくは、立ち止まる暇も ない感じでした。 家にいる時間も少なかったから、ニュース映像もリアルタイムでは、あまり見ていないのです。 なので、何が起きていたのか、断片的にしか知らなかったことも。 東日本大震災に関して、たくさんの番組、出版物が出るようになりました。 昨年の秋頃から、ようやくその関係の本をポチポチと読んで、事実確認しています。 以下は、購入して読んだ本です。 【送料無料】河北新報のいちばん長い日 2011年度新聞協会賞受賞。ドラマにもなりました。東北6県に拠点を持つ「河北新報」、 自らも被災しながら奮闘する地元新聞社の記録です。電気、水道、ガスといったライフラインが すべて止まった被災地で、この新聞は震災の翌日も配達されたそうな。 新聞社だけあって、率直かつ簡潔な表現で綴られています。僅かな食料で取材する記者たち、 サーバーの不具合、津波で流された販売店、社内炊き出し…それぞれの3.11。 社内も社外も結束が強くて、非常時の現場力の凄さを感じました。 【送料無料選択可!】写真記録東日本大震災 3・11から100日 (単行本・ムック) / 毎日新聞社/著 毎日新聞社による被災地報道写真集。他にもいろいろな報道機関から出版されています。 買ってから気づいたけど、大勢が立ち読みしたらしく、結構痛んでました。もぉっ 【送料無料】遺体 津波で壊滅状態、死者・行方不明者1100人もの犠牲が出た釜石での、遺体捜索、遺体安置、 埋葬を巡るノンフィクション。 ネット書店の評価は高いみたいですが、全体的にあまりノンフィクションらしくない表現で構成 されていて、私はちょっと苦手なタイプ。“透き通った涙が流れていた…”みたいな表現が何度も 出てきたりね。 「火葬をさんざん待たされたあげく、地元じゃなく遠くの火葬場に運ばれるとは気の毒に…」 みたいな書かれっぷりで、火葬の受け入れを申し出た秋田の自治体の立場は一体…? オフレコでは、いろいろ愚痴的なこともあったと思うけど、そのままじゃなく配慮するよね? ほかにも物事の認識や視野とかに、私的にはちょっと違和感を感じてしまったんでした…。 なんか中高生みたいな感じというか。ライターは30代なんだけど。 【送料無料】東日本大震災に遭って知った、日本人に生まれて良かった これまで世界の被災地を取材してきた著者。3月11日、今度は本人が新幹線で移動中に大震災に 遭遇。外国での経験を踏まえて感じた、今回の震災の体験記です。 停電で止まってしまった新幹線での一夜、広間を開放して乗客を受け入れ寝具や食料援助して くれた地元の温泉ホテル。困難な状況を静かに受け止め、協力し合って行動する乗客たち。 悲惨な大震災は、思いがけず、日本人の民度の高さや美点を、海外に印象付けることになりま した。 今まで何かと窮屈に感じたり、モラルの風化を取り沙汰されたりする現代の「日本」だけど、 なかなか捨てたもんじゃないと。 【送料無料選択可!】再び、立ち上がる! 河北新報社、東日本大震災の記録 (単行本・ムック) / 河北新報社編集局/著 津波が襲った病院や福祉施設、多くの職員が津波にさらわれた役場、間一髪で津波から逃れた 電車、「あの日」様々な立場や状況で、大震災を体験し、九死に一生を得た人々の取材記録 です。 一つひとつが、この世の出来事とも思えない体験が、たった1日のうちに起きていたという。 死者・行方不明者などの数字では分からない、大震災の惨状。バリバリ音を立てて、建物を破壊 して進む津波の威力。 何とか津波から逃れても、水に濡れたまま、暖も取れない状況で、低体温症で亡くなった方も 大勢いらしたんですね。皆、穏やかな顔だったとか…。泣き出したくなりました…。 どれほど辛かったことか…、救助を待つ間、見守るしかできなった人たちも辛い・・・。 【送料無料】 あの日からのマンガ ビームコミックス / しりあがり寿 【コミック】 こちらはマンガ。福島原子力発電所の事故から始まる未来の日本の姿。街は、風力発電の風車 で埋まり、かつて好きなだけ電気を使うような豊かな生活があったことは、おじいさんの昔話 でしか誰も知らない、そんな未来。 原発の擬人化?(でも四角い…)のマンガも印象的でした。みんな女の子なの(笑)。 ガールズトークに花が咲く無邪気な女の子たち、そして離れた所に、一人ぼっちの女の子。 足にひどい怪我をしていて、助けようと近づくと、「私の血は毒なの。触らないで…」って、 寂しそうに言うの…。 【送料無料】1年後の3.11 こちらもマンガ。 仙台在住の作者本人の震災体験といろいろな人から聞いた「あの日」のお話。 世界が絶賛した震災時の日本人の姿、でも、情けない人たちもいたという。 あまり立派でないというか、かなりよろしくない人達のお話が強烈。