リオン＆シモンのお部屋

　　被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。　　

　　地震が起きたときは、私の担当する広報関連の会議中で、幹部が一同に集まっていました。
　　事前調整でもいろいろあり、何かと厄介な会議なのですが、大地震でふっ飛んでしまいました。

　　経験したことがないくらい大きな地震で、最初のは縦に揺れ、納まったかと思うと、次に来たの
　　はスライドするような横揺れ。
　　ちょっと立っていられないような揺れで、しかも長い…。

　　なにせ、うちの仕事はライフライン系、直ちに災害対策本部が結成され、各幹部は持ち場に
　　飛んで帰って行きました。

　　いつも揉めるけど、広報の会議なんて、本当はね、どうでもよいのです。


　　
　　部屋に戻ると、ロッカーは引っくり返るわ、書類は散乱するわ、ＴＶが落ちて壊れるわ、
　　壁にヒビが入るわ、すごい状態。これで震度５強？
　　実のところ、うちの建物は耐震性に問題があるという噂なんですよね…(￣∇￣;) 。
　　後から聞いたところでは、下の階はそこまで揺れなかったとか。


　　お片付けをしているうちに、避難命令が出て、１０階から階段で建物の外へ。　
　　外も騒然としていて、地下鉄から下ろされたらしい人々がゾロゾロ歩いていました。

　　

　　その後も大きめな余震が何十回も続き、何だか船酔いみたいになります。
　　あちこち被害を見て回りましたが、上の階ほどひどいみたい。　　
　　空には黒い雲が垂れ込めていて、何だか嫌な雰囲気でした。

　　夜まで待機命令が出ていましたが、命令がなくても電車がすべて止まっているので帰ろう
　　にも帰れない状態ですけどね。

　　夕方、近くのコンビニに食料を買いに行くと、おにぎりもパンも空の状態。
　　しょうがないので、カップ麺とお菓子を多めに購入しました。
　　皆、ドカスカ買い物カゴに入れていて、ちょっとしたパニック状態かも。
　　
　　もう少し遅い時間には、近所のどこのコンビニもカップ麺の棚が空だったそうで、どうやって
　　入手したのか聞かれるほど。
　　皆で仲良く食べました。

　　ニュースの話では、横浜は帰宅難民があふれ、避難所にしたパシフィコ等でも、受け入れ
　　不可能になったとか。
　　徐々に交通機関が動き出したのは、深夜近くになってからでした。

　　この日のお泊りと翌日以降の出勤のお当番を各グループ１人ずつ決め、帰れる人は帰宅する
　　ことに。

　　「どこのシフトでもＯＫです」と言ったら、翌日の夜勤当番になってしまいました。
　　それを決めた上司本人は、一番ラクなところのシフト…。
　　こういう時は、お人柄が出るものかも。


　　この日、家に着いたのは深夜２時近く。この頃には帰宅難民も解消していたのか、電車は
　　ガラ空きでした。

　　少しずつ被害の全様が判明しつつありますが、安否確認できない皆様のご無事をお祈りいた
　　します。