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"ciao-kyoro' homepage"    May,2004~

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2004年09月09日
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カテゴリ:おともだち
9月9日(木)
16months +19days 

私は、とってもミーハーだし、どっちか言うといきあたりばったり的に生きてきました。
それに、自信を持って「私の売りはこれ!」って言えるものもあまりありません。
そうだなー、胸を張って言えるものは、接客が得意なことと、本好き、それからディスコ・ソウル系のステップやダンスがイイ線いっているくらい。(←笑っちゃうくらい、俗っぽーい!)
お料理も自己流だから自慢できるまではいかないし、英語がしゃべれるわけでもないし、学歴がいいわけでもない。
雑誌に出てくるようなおしゃれママのようなセンスもないし、運動で名を上げたことだってない。それに人づきあいも苦手です。
つまりは、一芸に秀でる「才能」と呼べるものは何にもないように自分では思っています。
まー、強いてあると言えば「笑顔づくり」の才能くらいでしょうか…!?(笑)
今まで担当になった仕事の傾向から自分の得意分野を分析しようとしても、「おやじ担当」な色が濃かったよなーとの印象があるくらいだし。(←秘書室での役員担当、空港のVIPルームの担当、商社企業のセールス担当など)

それに比べて、母方のおばあちゃまは字がとても綺麗だし、人付き合いがとても上手く人脈も広い。
母も体操の先生をしたり、フツーの主婦ができることではないような仕事を請け負っている。麻多呂流(だっけ?)木目込みの教授だし、
草月流の資格もあるし、あ、人付き合いの上手さはおばあちゃま譲り。とても、とても敵わないのだ。

だから
「私って取り柄もないし、ホントにフツーだなぁ…。何か才能でもあればよかったのに」
って結構真剣に悩んでいました…。
これは、もちろん、今でも悩みのタネではあるけれど、ある時の素敵なお友達からのアドバイスのおかげですっかり開き直れてしまったんです!
今日はそのことを思い出して書いてみようかなぁ…と思います。

その友達とは、かのアースウィンド&ファイヤーのメンバーともセッションしているくらい!世界的に活躍しているドラマーのタカさん。
彼は、日本を代表する有名私立大学のK大出身なのですが、そこでの友人達のブランド就職志向に辟易して、卒業と同時に学歴を捨て渡米。
何もないところから、今の地位を築き上げた人なのです。
フツーに就職していれば、もちろん、いい会社に入れたというのに、彼的にはそのことに全く価値を見出していなかったんだそうです。
でも、渡米を友人達に告げた時
「おまえバカじゃないの?」
っていう冷たい視線をどのくらい浴びたことか…と悔しげに語っていました。
(後日談として、彼が成功してから、当時の友人達に会ったら、手のひらを返したような対応だったとか…こういうブランド志向は、私もイヤだ!)

私は、彼の考え方や生き方がとっても好き!
成功しているのに、まったく差別なく、フラットに物事や人を見れる…いい意味でアメリカナイズされているところにもとっても魅力を感じていました。

その彼とお茶をしている時に、
「タカさんはいいなー、才能があって…。私なんて何もないしなー」
ってポロっと打ち明けたことがあったのです。
そしたら驚くべき答えが返ってきたのです!
「何言ってるの?僕なんてこれしかできないんだよ。人それぞれ、やれることをするしかない。特にミュージシャンなんてそれしかできないヤツがなるもんなんだよ。
だから、僕がみなちゃんのやっている仕事ができるか?って言われたら、絶対にできない。絶対に無理!僕から見るとみなちゃんはスゴいんだよ。
そんな仕事ができるなんて(私の仕事、当時はセールス)尊敬しちゃうよ」

まさか!?
そんな答えが返ってくるなんて露ほどにも思いませんでした。
だって、有名人の方が一般人を尊敬する?そんなこと言うなんてこれっぽっちも思わないもん。
有名人の方は、ちやほやされて、いいご身分!普通の人のことなんて見下してるんじゃないのぉ!なんて多少なりとも思っていた私は、自分の視野があまりにも狭くて、凝り固まっていることに恥ずかしくなってしまいました。
そして、同時に。
今まで、学歴や会社のネームバリュー、その他もろもろの勝手な基準で差別をしていた、貧困な発想の自分に気づかされたのでした。
そして、人間は自分なりの役割を果たすことが、たとえどんなことでも素晴らしいんだ…とその時はじめて分かったのです。
確かに、なにが価値あるものなのかは、人それぞれ。
世間体、常識という名のもとに作り上げられたうすっぺらな「価値観」ではない、もっと深い価値観を持てる人間ってなんて素晴らしいんだろう!

例えば、ある仕事に対して純粋に力不足で「自分には無理だ…」と思う場合、必然的にそれが難なくできる人を尊敬しますよね?
でも、そうじゃなくって「そんな仕事、自分はやりたくない」ことだったり、「やっている人の気が知れない」と思うような仕事…そういうものを意識下でちょっとでも見下してしまっている場合。
これも、同じく、尊敬すべきことではないでしょうか?だって「自分にはできないこと」をやってくれてるんですもん。
見下す前に完璧にできるか自分でやってみろ!ってことですよね。
残念ながら、私にはこういう俗っぽい考え方しかできないけれど、タカさんには「見下す」っていう意識や差別が全くないんだよねぇ~。
これ、カッコイイなぁ。
そりゃ、因果応報の法則から言えば、いつか自分に返ってくるわけで、「見下す」人はいつか誰かから「見下される」んだから、そんなネガティブなことしなきゃいいんだけどね。
なかなか達観しないとできることではございません!

今の時代、履歴書に書ける内容ばかりを気にして、書けない部分がおろそかになっているのかもしれません。
事実、私もそうでした。
一流企業じゃなきゃ、会社じゃない!
外車じゃなきゃ、車じゃない!
ブランドじゃなきゃ、意味がない!
そんなガッチガチの価値観を持っていました。
気にしていないフリをしても、言葉や文章の端々に出てくるってのが、なによりも意識している証。
思い起こすとかなり毒されていました…。

でも。
冥土の土産は、履歴書やブランドではなくて、どんなに素敵な人生を送れたか…ですよね?
どれだけ、感動できたか?
どれだけ、学んだか?
どれだけ、幸せな瞬間を味わったか?
そして、これを、どれだけ、人に分け与えて共有することができたか?
今では、そんなハートのレベルでのことがとっても大事なことのように思えます。

物質社会。学歴社会。
これが、これからどんな世の中に変わっていくのは分からないけれど、
それに惑わされて、ものすごいベーシックなことを忘れてしまいませんように…。
そんな気持ちで子育てしていけたらなーって思っています。

つまづきそうになる度、流されそうになる度に、奢ることなく自分の色を最大限に生かしてがんばっている、タカさんのことを思い出すようにしています。

でも、この物質社会。特にこの日本。
物質主義の荒波にもまれながら、本来の人間らしさだけを重視して生きていくのは、とーっても難しいような気がします。
どこまでがんばれるかは、かなりなチャレンジだよなぁ。
ホントは彼みたいにナチュラルに生きたいのになぁ…。

今のところは、ただ、ただ、指をくわえて、そんな彼をうらやましがっているだけの小市民…。
ああ、悲しや、小市民。
できることなら世間体ふっとばすくらいの勇気がほしい…ものです。

でも、そんな「気づき」をくれる素敵なおともだちがいる…。
それだけでもありがたく、恵まれていることなのかもしれませんね。
タカさん、ありがとね。





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最終更新日  2004年09月11日 00時14分11秒
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