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カテゴリ:カナダ/トロントでの出産・育児
数年前流産に終わった妊娠の時も結構辛かったつわり。今回はさらにひどかった。でも無事に妊娠を継続できたという点ではあまり文句も言えないかな・・・でも大変だった。
妊娠7週目くらいから徐々に気分が悪くなり、9週から15週くらいまでがピーク。家庭医に最初に診てもらった際、妊婦用の吐き気止めdiclectineを処方してもらうが、副作用の眠気が強い割に、吐き気抑制作用はイマイチ。眠っていても夢の中で気持ちが悪い。ピークを過ぎた後も気持ち悪さはだらだら続き、胎動を感じるようになった妊娠20週くらいで継続的な吐き気は治まり、いろいろなものが食べられるようになった。英語ではmorning sicknessと言うけれど、私の場合は午後から夜にかけて悪化するタイプ。一日中船酔い状態で、嘔吐することがないものの、ただひたすら気持ち悪い。何も食べたくないくせにお腹が空くと吐き気が悪化するため、いつも何が食べられるかばかり考えていた気がする。しかも、今日食べられたものが翌日食べられるかというと、そうは問屋が卸さない。翌日同じものを見たくもない状態になることも多く、相棒P氏をホトホト困らせた。 というのも、スーパーや台所が鬼門で、買い物、調理などもってのほか。P氏に買い物を頼み、出来合いのサンドイッチやサラダ、果物、テイクアウトに頼る日々。ある時期は和食しか食べられず、近所の日本食レストランの常連となり、ある時期はサブウェイのターキーサンド以外なにも受け付けず、3週間ほど1日2食をターキーサンドで凌ぐこともあった。ところが、これがトラウマになったのか、あんなにお世話になっておきながら、食欲が通常に近く回復した後は、サブウェイの看板を見るだけで気持ちが悪くなるように。その他、マックのフライドポテトとチキンナゲットだけとか、スイカだけしか食べられない時期もあり、気の毒な赤さんはスイカとジャンクフードで成長したようなものである。あぁ、母さんを許しておくれ。 20週を過ぎたあたりから、大抵のものが食べられるようになり、妊婦用の吐き気止めも卒業。買い物、調理も復活、体重も順調(以上?)に増加。でも、妊娠前の様に気分が100%すっきりすることはなく、結局出産まで微妙な気持ち悪さがつきまとった。 つわりで良かったことは、普段浴びる程飲んでいたコーヒーや大好きだったワイン他アルコール類を受け付けなくなったこと(妊娠中はカフェインやアルコールを控えるように指導される)と、妊娠中の体重増加が12、3キロ程度で済んだこと(つわりがなかったら、食いしん坊万歳の私のことだから、20キロは軽く越えてたと思う)くらいか。つわりがピークの時は、仕事に出かける以外は、寝たきり状態だったため、ベッドでなんとかつわりの意義を見いだそうと、ネットでいろいろな学術文献を検索して、トロントの有名な小児科医が発表した「つわりの重かった母親から産まれた子供は平均的にIQが高い」という研究を見つけ、3日間くらい救われた気持ちになってみたり、2チャンネルでつわりを励まし合う掲示板を見つけ、私よりひどい人がたくさんいることに励まされたり、あまり生産的なことをできぬまま時間を浪費してしまったが、今でもあれは必要な浪費だったと思う。 自分が苦しんでいた時は、誰の慰めも励ましも心に響かなかったけれど、世の中のつわりで苦しむお母さんたち全員に応援のエールを送りたい。この先、その苦労を忘れてしまう程の喜びが待っていて、きっと報われます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/12/01 12:54:47 PM
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