|
カテゴリ:プロフェッショナルコース
リズより、ワークショップではお伝えしきれなかった「日々の生き方のヒント」をお伝えします。「からだの声を聞きなさい」のワークショップを深め、さらに「プロフェッショナルコース」へ進むためへの、気づきを促す内容です。そっと呼吸をし、少しの時間、自分を見つめ、実践してみませんか。
その怒りをどうしますか? あなたは短気ですか? 即答しないでください!多くの人は自分は短気ではないと思い込みたいのですが、いろんなレベルにおいて、人は怒りを感じているのです。 下記の状況で、あなたはどう行動しますか。 ・ 誰かと約束、または契約をしたのに、破られる。 ・ だれかに物やお金を貸したのに、その人はお金を返さなかったり、貸したものを壊して返してくる。 ・ 他人の前で自分を馬鹿にしたり、侮辱される。 ・ 配偶者が自分の誕生日を忘れる。 ・ あなたの正しい意見に対して、自分の意見をしつこく押し付ける。 上記は他人が絡む状況です。では、下記のような、状況が起こったときあなたはどう感じますか。 ・ 大事なことを忘れる。 ・ 自分は「いいえ」と実はいいたいのに、「はい」と言ってしまった。 ・ チョコレートを食べ過ぎたり、ある食べ物に中毒のようになってしまった。 ・ 言わなければよかったことが、周り巡ってあなたに返ってきた。 ・ だれかに何かを言いたいのに、言えない。 ・ だれかに利用されてしまうことを許してしまった。 このような状況で、人は自分自身に怒りを感じるようです。気づいているか気づいていないかにかかわらず。 なぜ平常心を保ちたいのに、怒ってしまうのか。 怒りに襲われると、人は自分を失います。無意識的に、許しを得なかったような(許してもらえなかった)子供時代の痛々しい記憶から生まれた傷によって、打ち負かされているのです。 怒りについては、主に5つの内側の傷があるといえます。裏切り、拒否、拒絶、侮辱、不正です。これらの傷が、本当の許しによって癒されていないとき、だれかを傷つけたり、状況によってそれらが浮かび上がってくることがあるのです。 傷が、深刻であればあるほど、怒りは激しく湧き上がります。 他人に向けて怒りはぶつけられるもの、といわれていますが、それは、幻想です。実際、私たちはいつも自分自身に怒っているのです。私たちの感情がわきあがると、それにふたをしたり、他人に利用されることを許したりするのです。私たちがセンタリングをしっかりしている(自分の中心にいる)と、私たちは他人のせいにすることなく、他人の気持ちになって、自分を静かに表現できるのです。 ソウル(魂)レベルでいうと、私たちが向き合うべきものに気づかせるために、自分でその人たちや状況を引き寄せるといわれています。実際、真実の自分自身でいないことは、怒りを呼び起こすのです。本当の自分自身でいることが、私たちが自分自身に対して気持ちよくいるためのただひとつの方法です。 興味深いのですが、私たちはいつも同じ理由や同じ状況で、怒るわけではないのです。それぞれがもっている思い込みによって、その反応する違いは生まれ、その内側の傷から生まれる恐れが助長されるのです。下記がこの例えです。 ・完璧主義者:超理想主義者、すべてに完璧さを求めるがゆえ、そうならないと満足感が得られない人。時として、自分自身に怒りを感じることがあり、自己批判に陥ります。怒りというものは不完全さと同意語だと思っているため、怒りをできるだけコントロールしようとします。完璧主義者にとって、怒りは緊張とストレス、緊迫感の表れなのです。自己抑制がとても強いため、とても自己本位なところがあり、怒りをもつことで、神経器官においてもダメージを与えやすくなります。 ・意欲的なタイプ:いつも成功を探し求め、時間をむだにされると怒りを感じる人。時間を無駄にすることを自分に許さず、他人にそうされても怒りを感じます。さらに他人が時間を無駄にしていることにさえも大目に見ることができず、怒ってしまいます。意欲的な人は、短気であり、それを表現することを妥協しません。 ・支配欲が強い人は、約束が守られないとき、または無責任な人に対して、主に怒りを感じます。自分が持っている権力や力を見せることが好きなので、自分の怒りさえも他人の前で見せます。しかし、問題を起こすことを嫌うため、もっと権力をもって強くなろうとして、自分自身に怒りを感じてしまうのです。 ・堅く、几帳面で融通が利かないタイプの人は、すべてが簡単にうまく行っていて、すべてがスムーズに行われていると信じているし、また何が起こっても、怒りを感じない、と信じています。そうすることで、苦しみから逃れられると思っています。通常、そういう人は平穏で冷静でいることで、物事をすべて把握していると見せているのです。 ・感情的な人の怒りは、他人から注意を引くことが大好きなので、怒りをすべて他人に向けようとします。自分にもっと注意をもってもらいたいと思う人に対して、より怒りを表します。他人の注意を引くような問題や病気を引き起こすことで、彼らは特に怒りを具現化しています。彼らは犠牲者になりたがるのです。「~炎症、~炎」とつく病気はすべて、怒りの感情に関係しているのです。肝臓は、怒りを抑制することでもっとも影響を受ける器官なのです。 ・拒絶されたと、簡単に感じてしまう人は、表には出しませんが、怒りを深く感じているのです。アルコールやドラッグ、薬物治療にはまってしまうことで、その状況や他人を避けようとします。 ・怒りは、感情体にブロックを作ってしまい、喜び、幸せ、愛を感じることを止めてしまう、理想的ではない感情です。これは、多くの肉体的不快、病気を引き起こす原因になるのでうす。 怒りを感じるとき 1 深呼吸する。吸う息より吐く息を長く。 2 そして 一番大切なのは、怒ってもよい権利を自分に与えること。内側にある傷がまだ癒されていないということを受け入れ、その怒りを受け入れることによって、それらを癒すことが始まるのです。 これら2つの最初のステップは、あなたをセンタリングしてくれます。 そして自分は本当は自分自身に怒っていることに気づくのです。 その怒りが相手を含んでいる場合 ・ 相手に自分がどれだけ自分が怒っているかを伝える。相手を責めることは、一番よい方法とは言えません。 ・ 怒りを自分自身に向けてもいけません。そうすることはより問題を悪くさせます。だれか相手が、肉体的または精神的に、自分の傷に触れることで、なんらかのリアクションが出てくることは、自然な反応です。 ・ だれか相手に対しての怒りの場合、その人に対して「ミラーテクニック(鏡の法則)」を使うことをお勧めします。それは、自分自身をもっと知るためにも、そしてその気づきを深めるためにも一番よい方法なのです。その相手にこうしてほしかった、こうあるべきだった、ということをすべて書き出してみるのです。そして同じ状況下において、自分だったらどういう反応をするだろうか、と見てみることです。そうすることで、自分自身に対しても、相手に対しても、慈悲の心が生まれるのです。 ・ 最後に、過去今まで、同じようなことで、自分の両親を責めたことがあったかを思い出して下さい。一般的に、自分が今怒りをもっているのと同じように、自分と両性の両親に怒りを持っていたことがあるはずです。このプロセスは、その親に対して慈悲の気持ちを持つことも助けます。 できるだけ早い時期に、自分の内側のワークをすることをお勧めします。もし、待ってしまったり、その怒りを抑えてしまうと、自分の中にある傷はより悪化し、よりつらい状況で表面化してしまうのです。 だれかの怒りに直面したとき 1 深呼吸を3回します。 2 怒りをもっているその人に向かって、あなた自身はその人に指図する気は全くないことを、静かにそして強く伝えます。その相手が自分にしっかりと戻ってきたときまで(自分を取り戻せるまで)待ってあげるのが一番です。その人の準備ができたら、あなたはしっかりと時間を持ってよろこんでその人の話を聞いてあげてください。 もしあなたが、怒りというものを少しずつでも感じることをやめたいならば、まず自分の怒りに気づき、それを表現することから始めることです。そうすることで、怒りにエネルギーを注ぐことなく、平穏で調和の取れた人生を創造することができるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.12 18:14:40
コメント(0) | コメントを書く
[プロフェッショナルコース] カテゴリの最新記事
|
|