ついに最終回。
思ってた以上に綺麗にまとまってましたね。
綺麗過ぎて びっくりですwww
シビュラシステムに対し、もっと泥臭く人間の悪意とか矛盾を見せてくるかと思ったのですが、
槇島が幇助してきた犯罪は かなり刺激的なものでしたしね。。
が、その割には 案外綺麗に収まってしまったのね・・・ってのが私の率直な感想。
この尺では 描きたいこと全てを描き切ることは最初から無理があるでしょうが それでも
続編を匂わせるような終わり方はなぁ・・・・。
それならいっそ、完全に突き放して終わって欲しかったと思う私は やはり、かなり一般的
な感覚とはかけ離れているのかもしれませんwwww
私としては 折角面白い設定をもってきたのだから もっと掘り下げ、突っ込んで欲しかった
と思うのですが これはこれで綺麗でいいのかもしれません。
では ここから先は 私の個人的な趣味を反映させつつの感想になりますので ご注意を。
張り切って書き始めたら 笑うほどの長文になりそうなので 分割することに。。
とりあえずのざっくり感想としましては、これは聖護くんとコウちゃんの愛憎劇だったとww
他者を全く寄せ付けないほど二人の世界に没頭し、後にも先にもお前だけって世界を
築き上げた二人の物語www
とはいえ、まだ私には不十分なんですけどねwww
コウちゃんは 聖護くんを「孤独に耐えられなかっただけ」だと。
聖護くんは「この社会に孤独でない人間など誰がいる?」と。
誰もがシステムに従って生きる社会には人の輪なんて必要なく、みんな自分だけの安らぎに
飼いならされているだけだと聖護くん。
コウちゃんも 自分の正義や怒りを誰にも理解されなかったから 居場所を捨ててまでも
ココに来たのだろうっと。
そんな君が 僕の孤独を笑うのか?
聖護くんのいう「孤独」っていうのは 「独り」ってことで、それはただ状態を指すだけであって
「孤独」=寂しい って感情を伴うことを表してないのだと思います。
独りであることを武器に自分に向かって来たコウちゃんを評価するという聖護くん。
剃刀とナイフでは ナイフの方が有利だよね。
ナイフは突くことと、切ることとに使えるけど、剃刀は突けないもんな。。
相手は殺意を持って 自分に襲いかかって来るというのに 完全に致命傷を与えるには
剃刀では・・・
頸動脈を狙わなくては厳しい。。
それなのに、押されてるのはコウちゃんの方。
組手では 完全に聖護くんの方が上に見えます。
とすると、その聖護くんを抑え込んだ征陸さんは 相当強かったってことですね?
あの体勢からでは聖護くんは コウちゃんの手首を狙うしかなかったんでしょうが、それを
見越したコウちゃんもなかなかだったってことか。。
振りかぶらず、手堅く、腱を狙えば 聖護くんも弾かれることなかったのに・・・
コウちゃんの反撃も速かったですね!
聖護くんを斬り付け 胸に傷を負わせます。
でも、その後、落ち着けば、銃が脇にあるんだから、ナイフで突っ込んで行くより、そっちを
拾って攻撃する方が確実だと思うのだけど、頭に血が昇り過ぎて冷静さを欠いてしまってる
ってことなのか・・・。
聖護くんの方が、自分の剃刀と銃の位置を把握し、次の動きに備えてる感じ。。
それにしても 聖護くんは 本気でコウちゃんを殺そうとしているとは思えず、なんかやっぱり
自分を理解してくれる人を欲してるみたいにみえますね。。
だから 自分と釣り合うだけの力量を持つコウちゃんが 剥き出しの殺意=本気で向かって
くることが嬉しいのではないかと。。
コウちゃんと命のやり取りをしているときだけ、聖護くんは 自分が独りではないと感じる
ことができるんじゃないでしょうかね。
彼にとっては 殺し合う=愛し合う と同義 みたいに。。
ギリギリのところで殺りあっていた二人。
お互いの姿しか目には映らず。。
だから そこに水を差す朱の行為を嫌がるんじゃないでしょうかね。
あれは 閃光弾なのでしょうか?スタングレネードとかの。。
まさか、殺傷能力のあるもの??じゃないですよねww
それだと洒落にならんわ。。
それにしても 傷を負ってるとはいえ、聖護くんの反応は凄い。
コウちゃんが目を覆ってる間に 逃げたってことですよね。
これだけでも 戦闘力に差を感じますね。。
朱は コウちゃんにロックオン。
コウちゃんが手放したナイフはそれほど大きなものじゃありませんが、 時に包丁並の
刃渡りになるので怖いですwww
朱は セーフティが解除され、パラライザーモードに固定されたドミネーターを渡すと、
自分はコウちゃんのリボルバーを。。
これならコウちゃんが聖護くんを撃っても殺すことはなく、また それ以上のことをすれば
朱がコウちゃんを撃つってことで・・・。
ま、コウちゃんに実弾持たせてたら確実に撃ちゃうでしょうから、麻酔銃でいいのでしょうが、
でも コウちゃんが本気で聖護くんを殺すつもりでいるのなら 例え、朱に撃たれようとも
コウちゃんは麻痺してる聖護くんを殴りに行くか、朱の銃を奪って撃ちそうなものですが。。
コウちゃんは聖護くんをのさばらせることは悪を放置しておくことだから 平和を維持する
ためには その芽を摘んでおかないといけないって考えから殺そうとしてるわけだけど、
朱の場合は、聖護くんを捕まえるけど、それは殺すということではないし、ましてや犯罪者を
もう一人生み出すことでもないって考えてるんですね。
どうして 殺さないのか問うコウちゃんに 「殺すことは違法だから」と朱。
悪人を裁けず、人を守れない法をどうしてそこまでして守るのかと重ねて訊くコウちゃんに
「法が人を守るんじゃない。人が法を守るんです」
朱の言う法を守るってのは従うってことだけじゃなくて、文字通り「守る、守護する」って
ことのようですね。
確かにそれを作り上げて来た先人の想いってのは そこに集結されてますよね。
随分と深く読むようになったものです。。凄いよ、朱ちゃん。
誰もがそういう想いになれば、シビュラシステムも潜在犯も執行官もいなくなるだろうって
コウちゃんですが、それは 善い人ばかりなら、警察いらないっていうようなものですよね。
だが、人間は そこまで善になれるか・・・
永遠のテーマでしょうが、全ての人間が善になるってのは 肉体を離れ、精神体、霊体のみ
の存在にでもならない限り 難しそうです。。
でも、シビュラに支配された国の状態で 一番よろしくないのは 自分の頭で考え、判断する
ってことをしなくなったことだと思うのですけどね。。
公安の人達はまともだけど、それ以外の人達は システムにすっかり浸かり込んでしまって
モノを考え、自分で責任を取ろうとしなくなったみたいに描かれてるし、だとしたら そんなで
いいのかな~~って 私としては 聖護くんに肩入れしたくなってしまうのですよん。。
反乱を起こしてる人らもいたけど、一般の人たちは システムに疑問を感じることもなく
言われるがままの生活を受け入れてるし、完全に飼いならされてる家畜状態って感じ
ですもんね。。
公道で暴行があっても 逃げるでもなく、ボケっとしてる反応とか、そうかと思えば
学校の中に男がいるって大騒ぎしてる反応とか どういう社会になってるのかが 今ひとつ
一貫性のない描かれ方でよくわかりませんでしたけど。。
さて、朱ちゃんは トラックで逃げようとする聖護くんを追いかけるべく、トラックにしがみつき。
って 何!? 朱ちゃん いつの間にそんな強靭な肉体を手に入れたのwww
ロッククライマーばりの指先wwww
そして、あの角度で前輪に しかも左手で 風圧を撥ね退け、一発で命中させるとは。。
恐ろしい子www
う~~~ん でも
「朱!!」って コウちゃんが下の名前で呼ぶところは 盛り上がるところなんだろうけど、
咄嗟に下の名前が出るってことは 普段からそう心の中ででも呼んでないと出てこないと
思うのですよね。。
私としては ここはこれまで通り、「常守!!!」って呼んで欲しかったですわ。
コウちゃんが 朱に対して、個人的な感情を持っていたとは思いたくないので。。(^^;
距離を保ったままでいて欲しかったなとwww
では 長くなったので分割。続きはこちら