大千秋楽の感想が1週間も開いてしまいました。
その間にもう一つ台風が上陸して・・・
すっかり記憶が怪しくなって・・・かなり危険な状態ですが、今残っているものを
出しきっておこうと思います。
もはや記憶がかなりあやふやになってます。
記憶の改竄があるやもしれません・・・(^^;
大千秋楽感想 その1 その2
幕間からの後半分いきます。
またもや張り切り過ぎたのか、その3で終わる予定が字数制限に掛ってしまい
ましたので分割してその4まで。。
まずは犯人だと思われたドルイット子爵を捉えたのに切り裂きジャックの犯行が
止まらなかった件を劉が歌いあげます。
劉が椅子に座って話を始めていくんですが、途中で煙管をクルッと廻すのが好き
です。
あれって毎回成功してたんですかね。
廻すこと自体はそれほど難しくはないと思われますが、毎回舞台上で成功させる
のは結構緊張すると思うのです。
切り裂きジャックの犯行をシルエットで見せるところの演出はすごく良かったです。
血がバッと飛び散るところを照明で表現するんですよね。
これ初見の時は角度があり過ぎてよく見えなかったんです。
舞台に立ってる人と前の人の頭で見えなかったところもあったようで。
大千秋楽の時は全体像が見れましたし、何度も血が飛び散って、残忍な犯行で
あったことが上手く表現されてたと思いました。
ただやぱり歌は声を張り上げ過ぎるとマイクを通した声が割れてしまい、これは
音響が悪かったんだと思いますが(会場の)全体を通し残念でした。
セバスチャンの人間には不可能という報告と、その後の調査から次に狙われる
娼婦を突き止めた坊っちゃんはセバスチャンを連れて下町で張り込み。
普段の坊っちゃんの姿では高貴過ぎて場にそぐわないということで変装するの
ですが、よくよく考えてみるとセバさんも大概の様な気も。。
使用人のコートではありますが、生地はいいものを使ってるはずだからやっぱり
あの場では目立ってしまうのでは??
サーカス編の時、ジョーカーもセバスを上流階級の紳士だと思ってましたもんね。
ってことはもしかして、セバさんが坊っちゃんにコスプレさせたかっただけだった
のかしらん・・・とか舞台を見てて思ってしまいましたwww
切り裂きジャックの犯行現場を押さますが、そこには黒グレルさんが居て・・・
色々言い訳をしますが、すっかり正体はバレてます。
照明が暗転し、ここで卓っくん赤グレルとチェンジ。
ノリノリのグレルたんの登場です!
これまで舞台では人気キャラだから取りあえず出しとけって感じの扱いでしたが
今回は主役級のメインキャラですもんね!
「アタシ女優よv」ってグレルが最高でしたv
よくあれだけのヒールを履いてモデル歩き&ダンスが踊れるものですよね!
もう、役と一体化してるとしか思えず。。
マダムもガラッと印象を変えて出てきます。
「今度は譲らないわ!」というマダム。
「あんたなんか、生まれて来なかったらよかったのよ!!」
坊っちゃんにナイフを振り下ろそうとしますが、一瞬躊躇い・・・
それに気づいた坊っちゃんはマダムを殺そうとするセバスチャンを止めます。
ここは切り裂きジャック編の見せ場の一つでもあるので、もう少し派手な演出
でもよかったんじゃないかと・・・。
セバスチャンが悪魔の形相でマダムに襲いかかるところを照明でいいので
(例えば悪魔の影を出すとか・・・)
悪魔っぽさをもう少し出して欲しかったですわ。
割と普通に流れて行ってしまったのでちょっと寂しかったなと思いました。
「私にはこの子は殺せない」というマダムにすかさずグレルがデスサイズで・・・!
大千秋楽のこのシーンの「がっかりよ!」はすごく迫力ありました。
でも、ここもマダムが刺されるところは、もっとバン!!ってセンセーショナルな
盛り上げが欲しかったです。
ここからマダムの回想。
全ての元凶はヴィンパパの魔性の魅力だったことが判明します。
彼がマダムを狂わせてしまったんですよね。。
彼の美しさは何人の人生を変えてしまったことか・・・
父親似の赤い髪が嫌いだったと回想を始めていくマダムですが、AKENEさんの
演技が迫真もので・・・鳥肌!!
ヴィンパパの一言で大っ嫌いだった自分の赤い髪を好きになり、嫌いだった赤色
までも好きになったマダム。
でも、大好きな“その人”は大好きな姉と結婚・・・
そして生まれた甥っ子。
大好きな人たちに囲まれながら、また赤色が嫌いになるマダム。
AKANEさんがマダムの思いを切々と感情を込めて歌いあげていくのが絶品!
なんてヴィンパパは罪な男なんだろうと泣けてきます
やがてマダムも結婚し、子供を身ごもるも、事故で・・・
そしてファントムハイヴ邸が襲われ大切な人たちが次々とマダムを残し逝って
しまいます。
悲惨な最期だったにもかかわらず、愛する“あの人”と一緒に逝けた姉を羨ましく
思うマダム・・・
ここの場面もマダムの心情が痛いほど伝わってきて。。
本当に圧巻でした
リンドン、リンドンの曲も美しくて・・・
あまり印象に残らない曲が多かった中でこれは本当に素晴らしかったです。
マダムの心の闇がやがて広がっていく様も本来なら共感してはいけない部分なの
ですが、マダムの深い悲しみを知ると、犯行へと及んでしまった心理を簡単には
責めることはできず・・・
AKANEさんの演技にグイグイと惹きこまれていきます!!
AKANEさんの圧倒的な歌唱力とマダムそのもの姿に感動!!
「アンタに赤を着る資格はない」とマダムのコートを取り上げるグレル。
立ち去ろうとする死神に坊っちゃんは「もう一匹を早く仕留めろ」と命令。
「御意」
では、その4へ。