今回は話が大きく動きましたね。
「決して相容れない相手でも救えるのか」
自分自身を救うこともできるのかも含まれているような。
これまでの感想はこちら。
佐渡島で明らかになる、衝撃の事実ーー!!
隕石衝突での人類滅亡後、冷凍保存から目覚めた若者たち。
荒廃した世界で必死に生き延びるその先にあるものは...!?
佐渡島の地下にある"方舟"に105人の子供が眠っていることを知った
春夏秋冬のメンバー達は、方舟を救い出すべく動き出した。
そんな中、地下道で合流した安居と涼。
彼らの前に現れた衝撃の光景はーー!?
みんな以前はできなかったことができるようになってきているようです。
が、みんながレベルを上げている中、荒巻さんだけは自分は変わって
いないと、相容れない者を助けることはできないと感じてるようで。
元々嵐は正義感が強そうだし、安吾も責任感強いしで、相手の立場を
理解することができればそこそこ冷静に対応できそう。。
ただ、嵐が安吾に対するのと安吾が要に対するのとでは程度が違うと
思うのですよ。
嵐は花を殺されたわけじゃない。
肉親や親しい人を殺されたわけじゃない。
誰ひとり、実際に涼に殺されたわけじゃない。
でも、夏Aのメンバーは全員が“大切な者たちの死”を経験していて
それが要らによるものであることを知っている。
許し難いって程度があまりにも違い過ぎるんですよね。
なぜ、安吾達が過酷な環境から逃げるという選択をしなかったのかと
問うところがありましたが、その選択肢があることすら考えが及ばない
環境で育てられていたんですからね。
長期間拉致監禁されていた者になぜ逃げなかったのですがと責めるのと
同じ。
安全な場所にいる者が安全な場所から問いかけたところで意味があるの
かなと。
要さんも早く自分の失敗を認めて欲しいものです。
そして安吾たちの心に傷を負わせたことを謝罪して欲しい。
彼も彼なりの経験から導き出してテストを作り出したようですが、彼が
必要としたのは生きるための知識や体力であって、生き残った先のこと
までは考えが及んでいなかったようです。
たった一人で生きていくのならともかく、誰かと共に生き、子孫を残し生き
続けていくのなら「人を蹴落とし、自分だけが助かればいい」という思考
ではやっていけないですよね。
他の者たちと協力することができないのであれば、それはもう滅びるしか
なく。
能力が劣っていても助け合うことができれば人は生き残っていけるって
ことを要さんが気づてくれるといいなと。
自分らが安吾たちを壊し、彼らの正常な心の発達を奪ったことを認めて
心から謝罪して欲しいです。
そして彼も生き続けて欲しい。
彼の知識はやはり優れてますからね。
花の父親にしても自分の娘は健康に育てておいて、安吾らには過酷な
環境を与えてたんですから要と同罪。
いくら両親が行ったことは花には罪はないとはいえ、花に怨みの念が
向かうことは仕方ないことじゃないかなと思うのですわ。
聖人君子じゃない私は簡単には割り切れない。
それを許すのことができるのは夏Aの者たちだけ。
花は自分は安吾を責める資格も裁く権利もあるって言ってますが、彼女
の父親が要側の人間なんだから私は花がそれを言っちゃいけないと思う。
父親のことがなければ安吾だってあそこまで花を敵視はしてなかったと
思うし、安吾にとってレイプは欲望を満たすためじゃなくて懲らしめる手段
として(その程度の知識しかなかったの)だから。
嵐や花は正論だと思うけど、私は安吾や涼のように欠けてる方に何かしら
共感してしまうのですわ。
それに脇を固めてる人達の方に人間的な魅力を感じます。
今回、牡丹、お蘭、虹子の姐さん方に協力関係が生まれたのは良かった
です。
かなり強そうwww
そして、今回何といっても驚いたのは安吾たちが育ったあの場所が佐渡
だったということ!
これは私にとっては全くの不意打ちでしたわ。
茂の遺体を目にし動揺し怒る安吾に対し追い打ちをかける要の言葉には
私も怒り心頭でしたが、それを荒巻さんが鎮めたのにはビックリ。
それも凍りついたような「よかった」って言葉で。
あまりにその場に沿ぐわない言葉だからドキッとするけれど、その意味が
わかれば確かに冷静になれますよね。
夏Aのメンバーにとっては辛い場所ではあるけれど、それでも仲間たち
と過ごした場所でもあり、仲間たちが眠る場所でもあるわけだから・・・
帰ってきたことが彼らにとっての救いになればいいなと思います。
荒巻さんは今もずっと美鶴さんを忘れられないでいるようですね。
あゆはそれに気づいたようで。
荒巻さんの凍てついた心もいつか解けるといいですが、それにはどんな
エピが待っているのやら。
その前に角又さんが過去と遭遇し、何かしらありそうですね。
安吾は要がテストを受けさせていた時、何を考えていたかを確認した
ことで完全に彼らの呪縛から解放されたようです。
涼は夏B以外、安吾への評価が良くないことを知ってるから自分が悪役を
買って出ますがまつりがそれを見抜きます。
って、涼は安吾を庇ってるってことはみんな承知してたようですがw
要だけがわかってなくて・・・。
自分がしたことはすべて自分に還ってくる
悪いこともいいことも
秋ヲの言う通り、まさに因果応報ですね。
彼はこれまでも冷静にみてましたよね。
そして要に対し「あんただけが過去に生きていて今のままでは迷惑」と
ばっさり。
要が秋ヲの言葉を受け取って、この世界に生きることを決意できると
いいのですが・・・。
くるみたちを探しに行ってしまいましたね。
それぞれが困難にぶつかり、人と係わっていく中で成長している過程が
すごく丁寧に描かれていて面白いですよね。
これまでよりも一層突っ込んだ内容になっていたのでますますこの先が
楽しみです。