佳境ですね。
ちと遅くなりましたが11巻感想です。
やっと朱音の両親を殺害した者が判明。
でしょうね。
ここまで来て新キャラが犯人でしたと言われてもびっくりですし、既出のキャラ
の中でここだけ信頼関係が出来てるにも関わらず裏切る者がいたら人間不信。
根本から話が崩れます。
としたら疑うべきは彼しか残ってませんもんね。
ただ、あのヘタレが人を殺めることが出来るかが疑問でしたが、ちゃんと動機も
あり、整合性もあったのでなるほどと。
これまでの感想はこちら。
1~8巻感想
9巻感想
10巻感想
吉原恋絵巻はクライマックスに突入!!
追い続けていた勘定奉行・中村に対し、ついに仇を討った朱音たち。
本懐を遂げた朱音を待っていたのは中村が残した思いもかけない証言だった…。
再び闇の中に突き落とされる朱音たちの運命は!?
吉原で繰り広げられる恋物語はいよいよ最終局面に突入!!
茜が若旦那との一夜を過ごして帰ってきたところに利一と遭遇するとは。
うわぁ・・・
茜も気まずいけど、利一も・・・
茜の態度からすぐに状況を把握したときの利一の顔。
なんで利一に会うかなぁ(>_<)
茜の幸せを思ってるけど「良かったですね、お嬢」って顔ではなかったです
よね。
もちろん理性では茜の想い優先でしょうが、本当はいつまでも誰のものにも
ならず、お嬢のままでいて欲しかったというのが本音でしょう。
一方、朝明野の方は弟と茜が一緒になれないのは心残りでいるようだけど
茜にとって、その一夜限りのことはこの先の行火になると。
はぁ・・・さすが朝明野さんだよ。
自分が通ってきた道だから。
本当は弟には惚れた女と一緒になって欲しいし、茜にもこの先の辛い思いを
して欲しくないと思ってるだろうけど。
茜の素性も計画も知らないからこのまま残ると思ってるだろうし、残ると
なれば茨の道は必至ですからね。
拠り所がなくちゃやっていかれない。
まぁ茜としては順調にことが運び、もうすぐ吉原を抜けられる予定だったん
ですけども。
ところが、中村が裁かれたことで全てが終焉に向かうと思われたのに中村が
関わったのは汚職に関することだけだったとわかり・・・
永倉家を襲わせたのは中村ではなかったよう。
父の汚名を晴らすことはできたけれど、お家の再興は果たせないと知った
茜は一気にどん底へ。
ありゃりゃ・・・
跡継ぎというお家再興の条件を満たしていなかったようで。
背中に刀傷となると敵に背中を見せた=逃げたってことで武士にあるまじき
行為として処分されるのは仕方がないですよね。
でも、それだけでお家断絶は確かに重すぎる。
跡継ぎの件も茜は誠二郎と正式に婚約が整ったと聞いていたわけですから
不可解。
それに後ろから襲われたのだとしたら、相手が親しい者である可能性があり
賊の仕業という線が怪しくなってきます。
犯人が着物を脱いでいたことを聞いた若旦那は、どうして急いで逃げず返り
血を浴びた衣を脱いだのかにも疑問を持ったようで。
私は単に三日月傷を見せるための演出かなと思ってましたが確かに変。
若旦那たちが不審に思った通り、褌一丁で外に出るとは考えにくく、騒がれず
に侵入し門番達を切り捨て、またそっと出て行くことが出来たとなるとそれが
可能な者は自ずと限られてきて・・・。
いや~~~ちゃんと読んでたら犯人に辿りつくヒントがありましたね。
茜と若旦那のことやら吉原でのあれやこれやに目を取られて肝心なところを
読み落としていたようですわ。
ここから先は怒濤の展開。
若旦那はお家の再興が成されなければ茜と一緒になることが可能だと気づいて
しまってましたね。
私としてはこれで道筋が出来たと一安心。
調べた結果はやはり婚約は正式に整ってなくて、それどころか一度整ったのを
朱音の父が破談に。
これは何か重大な理由があったとしか思えません。
さすがに茜もお家断絶が跡継ぎ不在によるものとなれば、これ以上は諦めるしか
なくなって。
ここはがっかりする所ではあるけれどこれで若旦那と一緒になる道を選んでも
いいのではと思い始め・・・
そうそう、そうでなくては!!
もし朱音が若旦那のところへ嫁ぐなら利一も共にってことですし、これは大団円。
願ったり叶ったり。
もう犯人見つけなくてもいいんじゃね???
これにて一件落着、終了でいいんじゃねって思いますよね。
ところが絡んできましたよ。
兄が亡くなり当主となった誠二郎は朱音を身請けするだけの額を用意できること
となり身請け候補に名乗りでました
しかもそれを知った時の茜の表情。
もしやお家の再興は叶わなくても武家に戻りたいと思ってるわけじゃないよね?
どゆことよ????
なんで若旦那一本だと言わないのよぉ~~~~!!
なんで動揺してるのよぉおおお~~~~~!!!
って思ったら訳がありました。
なるほど。
そして私はまんまと騙されました。
茜が若旦那には堪えてもらうと言った理由は・・・私のことは諦めてくれって
ことじゃなかったんですね。
もう!!!!!
ハラハラさせられちゃいましたよw
少女漫画でやっぱり好きな人とは添えず、家を取りましたvなんて展開はあり
得ないとわかってましたけどねw
茜が誠二郎との閨を用意したのは痣を確認したかったからだったんですね。
全てはもう調査済み。
誠二郎なら辻褄が合うわ・・・
ただ最後の言葉は朱音に呪いの言葉として残りそうですね。
うわぁ・・・勘弁してくれよ。 (ノД`)
しっかり傷を残していってくれたよ。
これは早く新生活始めてリセットしなくちゃだわね。
ってところなのに、なんとここで棄捐令が!!!!(゜ロ゜)
何じゃこりゃああああああ?????
ってことですが、簡単にいうと旗本や御家人が札差(近江屋みたいなとこ)に
借りてたお金を返さなくてもよくするという幕府からの通達。
つまりは借金の踏み倒しだからそんなことされたら札差は借金返してもらえなく
なって潰れるじゃないのぉ~~
ってことですよね。
当然、近江屋もヤバくなってとても遊女の身請け金なんて支払ってる場合では
なくなるわけですよね。
ちょっとぉおおおお どうすんのよ!?(。>д<)。・゜゜
いやいや、最後はちゃんと収まるところに収まるとは思ってますけど落ち着いたと
思った矢先の波乱展開。
若旦那、頑張れ~~~~!!
でも若旦那の力ではどうにもならんかも。
はぁ・・・えらいこっちゃ (ノД`)