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カテゴリ:少女・レディースコミック
なるほど・・・こういう話だったんですね。
これまでの感想はこちら。 7巻の感想は書いてませんでしたね。 人類が地球に住めなくなった未来。 長命な新人類“ネオテニイ”の一員であるアラタ、ターラ、シーザー、ルイの四人組は かつて“緑人症”という奇病をめぐり、ある“喪失”を経験した。 16年後、大人へと成長した彼らの現在とは…? そして、きみの“物語(ストーリア)”の幕がついに開く……! その後、契約管理社会の核に触れそうになったアラタは、身に降り注ぐ火の粉を避け、 天上人となる選択をする。 ダフネー誘拐事件から一週間経過後、京都コクーンで超長距離航行を可能にする エンジン・VASIMRを発見したアラタたちは、4.24光年離れた恒星系「プロキシマ・ ケンタウリ」への航行を計画。 一方、ジジの本音を聞いたシーザーは、ジジとともに地球に降下する決意し、アラタ の計画から離脱を宣言するに至る。 各々の想いを胸に未来への決断をしたネオテニイたちに待ち受ける衝撃の結末とは…!? きみを死なせないのきみって誰なんだろうと思ってて。 これまでもそれぞれがみんな「きみ」に当てはまる感じだったし、ダフネーであるジジ のことでいいのかしらん? とかよくわからなかったんですけど、やっぱりジジのことですよね? アラタのことだったとも取れますけどね。 ジジとシーザーが行こうとした地球はありませんでしたね。 たぶん映像で、実はもう地球はないんだろうと思ってましたがやっぱりそうでした。 だから、地球に行こうとか外へ出ようとするものは核弾頭ミサイルによって阻まれて たようです。 すべてソウイチロウによって。 天上人や神っていうのはコロニーが実は木星の衛星圏にあって、地球などはもうない ことを知ってて運営に当たってる人たちのことだったんですね。 そこまでは大体想像がつきましたが、アラタがネオテニイの中でも特別な存在だった ということに驚きましたわ。 いや、特別ってのはわかりますけど、その想像を超えていたというか・・・ 遺伝子を遠くに運ぶ本能のある者か・・・ ソウイチロウはアラタが地球に降下したと思ったものだから、彼を死なせないために 全コクーンの強制電源遮断を命令しますが、ここは鳥肌ものでした。 何年にも渡って人々を欺いてきた映像を消してまでもアラタを守りたいのだと。 それだけの価値をアラタに見いだしていたんですね。 全ては人類のため。 アラタが外の世界に行きたいと望むのは本能であり、全てソウイチロウに見透かされて ましたけど、それはソウイチロウの計画でもあるわけだから彼が願った通り、アラタは 人類の希望となることを選択。 ソウイチロウが遺伝子を外へと運ばせそうとしてたとはね。 アラタはそこにはダフネーであるジジを一緒に連れていくことに。 ただ彼女は新しい生命の母となるべく・・・培養液の形としてでしたけど・・・ それでもそれこそが生命が生まれ出る切っ掛けとなるかもしれないのですから。 アラタのために用意されたロケットはヴァシミール。 東京タワーの形を模しているようで。 なるほどここに繋がるのか・・・ ソウイチロウは生命がなぜ生殖しようとするのか、その理由がわかったと言います。 一代では何も成し得ないから 確かに切ないですね。 アラタたちは4人で旅立ったようです。 彼らが一緒であることは嬉しいですが、確実性がある旅でもなく、大丈夫なんだろうか と思わずにはいられません。 彼らならやり遂げるだろうってことでしょうが・・・壮大な計画です。 ラストは畳み掛けるように話が進みましたが、面白すぎてもう少し尺があればいいのに と思いました。 凄くスピーディーな展開でゾクゾクするんですが、勿体なさすぎる感も。 ただ、番外編としてこの物語が始まることになった起源が描かれるようなのでとても 楽しみです。 いやーほんと、懐かしい昭和の壮大なSFの世界観に触れた感じです。 これだけの内容を8巻にまとめてきたところも昔の少女漫画の熱量を感じます。 最初はやや導入がわかりにくかったですが、途中からグイグイと引き込まれました。 壮大なストーリーを堪能できる面白い作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年01月28日 01時20分04秒
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