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カテゴリ:図書館戦争・暁のヨナ
ヨンヒ手記編クライマックス!!
新刊出てすぐに感想UPしようと思ったんですが・・・(^^; これまでの感想はこちら。 スウォンの母・ヨンヒの手記を読み進めるヨナ。 ヨンヒが緋龍王の血筋だと知った神官達を、夫・ユホンは全て処刑する。 その神官弾圧から約9年。 スウォンを産んだヨンヒはある女性に出会う。 彼女は神官弾圧から生き残った巫女・カシだった…! はぁ・・・親世代の情報が一気にやってきましたね。 なぜスウォンはイル王を殺したのか、なぜイル王はユホンを殺したのか、なぜ ユホンはカシを殺したのか・・・ これでやっと一巻の冒頭諸々へと続く・・・って感じですね。 あれだけ仲が良かったスウォンですが、彼はヨナと仲良くすることと彼女の父 イル王を暗殺することは別ものとして考えていたんですね。 今までスウォンがヨナのことをどう考えていて、あの行動を取ったのかわから なかったんですが、彼は情と為べきこととを分離させて行動できるんですね。 ちょっとサイコパス的なものを感じますが、それがスウォンなんだと納得です。 親世代に起きたことはお互いがコミュニケーションを十分に取ろうと努力しな かった結果による不幸な出来事だったようです。 ユホンはイルを厭おっていた訳ではないし、イルもユホンに対し劣等感はあれど 尊敬の念も持っていた訳で・・・ 性格は違っていて大切なものも違っていたけれど、この兄弟がもう少しお互いを 受け入れることが出来ていれば、ヨンヒが辛い思いをすることもカシたち神官が 弾圧されることもなかったかもですよね。 でも、ヨナが生まれることが必然であったなら、いずれにせよ彼女が四龍を手に するには自らが彼らを欲し、動かなくてはならなかったのでしょうから、ヨナが 城を出ることになったのでしょう。 避けられないことだったんでしょうね。 それにしてもヨンヒはユホンに愛されたがために親族を不幸にしてしまい、母を 失うことになり辛いですよね。 とはいえ、彼女が後悔したように自分の中の恐れに支配されなかったらもう少し 違う形でユホンに伝え、状況は変わっていたかもしれません。 ユホンにしてもヨンヒを愛するあまり、彼女の憂いを取り除くため行った処刑で したが、神の力を全否定するのではなく少しでも理解し合おうとする姿勢があれば あんな極端な行動をとることもなかったでしょう。 カシに関しては先が見えてしまうというのはこれまた良かったのかどうか。 彼女は自分に巫女の力があるから、緋龍王の生まれ変わりの女の子を産むという 運命であることからイルに受け入れられたと思っていたようで・・・ 彼女はイルから大切にされていたのでしょうが、それは自分自身をみてくれていた わけではないと思ってしまっていたようで。 イルもカシが特別な力を持っているから言葉にしなくても自分の思いは伝わってる と思っていたようですし。 みんな自分の気持ちを相手にきちんと伝えることをしなかったがために哀しいこと になってしまいましたよね。 イルはヨンヒの手記を読んで自分の至らなかったところに気づいたようですけど 彼は緋龍王を信じその生まれ変わりであるヨナを精一杯育てたつもりでしょうが 本当に彼女を王として立て国を統治させるつもりであったのなら蝶よ花よと育てて る場合じゃありませんよね。 もっと高華国という国について学ばせるべきでした。 それができたならスウォンは自分の代わりにヨナが立つことを良しとしたかもしれ ませんし、ヨナも心に傷を負いながらの旅をしなくても済んだかもですよ。 この1点だけでもイル王は王としての資質がなかったと言えます。 せっかくカシの力でヨナが緋龍王の生まれ変わりだとわかっていたのに、それを 活かさず、しかも自分自身も繋ぎだと思っていたから王としての努力もせず、これ ではスウォンに排斥されるのも致し方ないかと。 カシはハクがこの先ヨナを支えることになるとわかっていたんですね。 スウォンはイルを殺すけれど、その先のことまではカシには見えていなかったよう なので、スウォンが緋の病を克服しヨナを支える1人となるかもしれないですよね。 その可能性がないとはいえない。 ま、私にもわかりませんけど、ただスウォンが緋の病で亡くなりました、その後は ヨナが王になりました、ではお話としてどうかと思うので、憎しみの連鎖を絶つ為 にもヨナとスウォンは和解するだろうと思っています。 どちらが王となるかはわかりませんけどね。 ただ、カシはヨナが緋龍王の生まれ変わりだとはわかっても王として高華国を統治 するとまではみえてなかったと思われるので、まだ先のことは不明だと思います。 みんな大事な人を大切にしたかっただけなのに親世代は不幸でしたね。 スウォンは感情がないとか、人の心がわからないとかそういうのではないですが 情を切り離し冷静に行動が取れるという点では普通ではないですよね。 訓練してそうできるようにすることは可能でも幼い頃から自然にできるなんて。 父親譲りということでもなさそうです。 ユホンは感情から行動に出ることもありましたし。 スウォンほど冷静には物事を処理できてませんでしたよね。 スウォンは賢いだけでなく、客観的に物事を見定め、自分の情を切り離して最善 の対処をとることができるという点では王の資質ありですよね。 でも民に愛されるかというと・・・どうなんでしょ。 No.2として有能だけどトップとしてのカリスマ性はやはりヨナの方が優れている のではないでしょうかね。 力による支配ではなく人柄で周りから慕われるというのは長く国を安定させる王 には必要な資質じゃないかなと思ったり。 素のスウォンなら十分その資質を備えていると思うのですが、それよりも今は 不確かな力に頼るのではなく、確かな力で統治すべきであると考えているので 自分の素の部分は前に出さないでしょうね。 ただスウォンも何か特別な存在ではないかという気がするので今後、どう転がる か気になるところです。 もちろん、ハクもそこに絡んできますしね。 これでヨナとスウォンが置かれた状況がわかり、これを踏まえてこの後2人がどう するのかですが、早速ヨナが動きました。 頭痛で会議への出席が難しいスウォンに変わって先王の子である王族として自ら 南戒との会議に出席。 しかも一歩も引けを取ってないし。 むしろ、南戒側を圧倒してます。 かっこええわ。 これでこそヨナです。 今まで部族巡りをしてきたことがここで一気に持ち駒として使えますね。 ケイシュクもジュド将軍も今のヨナを知らないから度肝を抜かれればいいw ガンガンやっちゃってください。 四龍もスウォンの病を知ることとなったし、これでヨナが四龍と会わずにいる状況も 解消されそうですね。 まずはユンくんが千樹草を取りにいくことになりそうです。 四龍とハクはヨナから離れないでしょうから緋龍城待機かな。 長いことあっちこっちと放浪してきましたが、やっと物語の核心に入ってきたので 今後の展開が楽しみです。 ハクはハクで自力でのし上がってくるでしょうし、3人の関係性の変化に注目です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2021年02月02日 01時47分20秒
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