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今日は韓国と日本のツアオペについて書こうと思ったけど、情けないニュースが飛び込んできたので話題を変えます。
菅談話というのがあったらしい。そして文化財を引き渡すという文書も出すという。 はっきり言って、なんという外交センスのなさだろう。 もっと補償をしたがっている官房長官の確信犯だろうとか、菅首相の自己満足実現だろうとかひどい話だ。 ちなみに私は右でも左でもなく真ん中路線だ。そんな私にしてみてもひどい話だ。 外交とは短期的な事象に対応することも必要だが、長期的視点に立って今やるべきこと、やってはいけないことがある。やってはいけないことを敢えて実施する場合は、それが360度どう影響するか入念な検討が必要である。 たとえば文化財の引渡し。いつかの時点で返す必要になるものなのかもしれない。でもなぜ今なのか。この引渡しを快く思う人は誰か、思わない人はいないか...などなど。 韓国は喜ぶでしょう。一歩踏み込んだ談話だけでなく、文化財も返してくれる。要求すれば文化財も返してくれるのだから、個人補償も今まで以上に運動しやすくなる。 その反面、多くの先進国首脳はこの引渡しを快く思っていないと思う。中東諸国や旧植民地諸国の文化財・宝物を所有している国々だ。当然表立って日本を批判できない。奇麗事だからだ。しかしながら、きっと日本のスタンドプレーだと思うだろう。「日本はやってくれたな」と考えても不思議ではない。文化財を返還するのならこういった国との事前調整が必要だ。きっと中東諸国は今まで以上に奪略された文化財の返還を求めてくるだろう。 今行うことが将来どう影響するかが重要だ。 以前、PKOには消極的な国...という印象を持たれてしまった。 その次は、マグロ漁で日本・中国にしてやられた... その次は、文化財で日本のスタンドプレーのおかげで、文化財返還問題がうちの国に飛び火した... ある意味では些細なことだが、仮にある国がマグロ問題・文化財問題で煮え湯を飲まされたと思ったとしたら...外交は些細なことの積み重ねだ...このようなことが積もりたまってきたら...私がその国の元首なら日本に何か問題があっても積極的に助けるとは思いません。何か日本が提案しても積極的に応援しません...そう考えるのが普通だと思うんですけど... 天候異変・供給不測の可能性がでてきた食料問題・エネルギー問題・イスラム過激派・核拡散問題。世界は怪しい方向に向かいつつあります。表向きの奇麗事では最終的に自国利益が最優先となる国際情勢を乗り切れないのです。日本の政治家・官僚には30年後のあるべき日本を築くために、今本当に必要なことをやってもらいたい。 折角なので次回はいまや懐かしい海外危険情報について。日本人特有の内向き行政が与えた影響の一例を書いてみます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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