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カテゴリ:子育て
朝、コーヒーを淹れ、さてのんびりパソコンでメールのチェックでもしようと座ったところ「ガシャン、ドンバリバリ」そしてゴングのような音がいっしょこたになったような轟音が響いた。
「何かが落ちた」一瞬でその音が普通でないことがわかり音の方向に走って行くと、1m90cmほどの高さのグランドファーザークロック(柱時計)が倒れていて、その下敷きになった末っ子の姿が目に入った。目をかっと見開いて微動だにしない。もしかしたらという不安が脳裏をかすめ、それと同時に時計を起こし、大声で子供の名前を叫びながら抱き起こした。 その時、内臓圧迫や割れたガラスで大怪我をしているという不安があったが、奇跡的に無傷の様子。柱時計の振り子の部分は空洞なのでそこにすっぽり体が入ったのが良かったのだと思う。割れたガラスも幸い体に刺さることなく頭上に散乱したらしい。 この古い時計は、亡くなった義母の形見の柱時計。義母が守ってくださったに違いない。 子供はきっと錘を巻き上げてくれようとしたのだと思う。子供は大人がしている事を良く見ていて、本当はしてはいけないといわれていても、こっそりやって、「できたよ~♪」と誉めてもらいたくてすることがある。カウンターに登ってグラスを取ることも、自分でトースターをいじることも、大きなガロンサイズのミルクをカップに注ぐことも、本当はしてはいけないといわれている事、小さな子供には上手くできないことだけど、やってみたい、やりたい、誉められたいと思うその気持が良くわかる。 ショックで子供はしばらく体が震えていた。そして、じわじわと涙が流れ、そのあとしばらく号泣し、気持が落ち着いたとき、ぼそっと言った。「かあさん、時計の後ろごみが た~くさんあったね。」(爆)時計の下に溜まっていた埃をあんなパニックの後でも冷静に見ていた娘に思わず苦笑いした。 今日は一日機会があるごとに子供を抱きしめ、無事だったことに「元気で居てくれてありがとう」と声を出して繰り返した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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