|
テーマ:小学校での出来事(1644)
カテゴリ:子育て
今日はクラスマザーとして今年最後のお仕事、先生への感謝ギフトを渡しに学校へ出向いた。
先生には、クリスマス会のとき撮った生徒の個人写真と担任の先生の写真をデジタル加工してコラージュみたいに組み合わせしたものから作ったマウスパッド、そして雨の日ドライブスルーの係りをするときに使えるだろうと透明の傘に生徒全員の寄せ書きをしたものの二つをプレゼント。 すべて無事終わり教室を去ろうとした時、ある男の子がさっと寄ってきて力いっぱいハグをしてきた。「Thank YOU!」この子とは個人的に会話を親しくしたこともないし、いつもどちらかと言うと荒れている子で、先生に叱られている姿のほうが記憶にある。だから 私も一瞬驚いた。しかし、体をかがめて彼を力いっぱい抱きしめ返して「I'll miss you ! Have a great summer.」と返した。 この生徒はクラスで「俺んちにはガンがあるんだぞ。コカインもあるんだぞ。」と何度か言って問題になったことがあるという。実際それが本当だかどうかわわからないが、いわゆる問題児として扱われている。 この小学校には、いわゆる裕福と言われる豪邸が並ぶ住宅地に住む子供たちとダウンタウンに近い小さなアパートやランダウンネイバーフードと言われる貧しい家庭から来ること両方を入れている。真ん中が無く両極であることから いろいろな問題が生まれているのだが、市としては上下をあわせて中間になると思いこんでいる節があり、いずれ改正するべき点が山積みである。それはさておき、子供たちのことを知れば知るほど、心が痛む事実が明らかに見えてきた。 先日のピクニックの時は、ある男の子が「ボクホットドッグに何もつけないのが欲しいの。何もつけなくてももらえる?」と私のところにやってきた。「もちろんよ、好きなように食べたら良いのよ。」「本当?じゃボクのリクエスト覚えておいてね!」 屈託のない笑顔で話すその子は、実はいつも教室で机を皆から離して先生の前に座らされている同じくいわゆる問題児と言われる子供なのだ。その後も何度かやってきて「ね、ホットドッグのことだけど大丈夫?」と確認しようと私に話しかけてきたり じっと傍に寄って座っていた。 この子の母親は、結婚せず私生児としてこの子を生み、仕事も別段せず遊び暮らしている女性なのだと聞いたことがある。所かまわずこの子を大声叱り、時には人前でも叩いたりしているのを見かけたという父兄もいる。 先に書いた子供も、家庭環境が複雑でいろいろ背景に問題があるのだという。別段親しいわけでもない私にそうやって寄り添って来たり、抱きついてくるということは、この二人の子供たちは、たいそう愛情に飢えている、大人の関心(アテンション)が欲しいに違いないのだと直感した。あの無邪気な笑顔と透き通るような瞳を持つこの子達を悪い子だとか 問題児といって突き放して良いのだろうか。大人があきらめてしまってよいのだろうか。 子供は親を選ぶことができない。みんな生まれてきたときは誰も無垢で白いキャンバスで生まれてくるはずだ。生まれたときからの犯罪者や悪人はいない。大人たちが汚してしまっている。心の叫びが聞こえないでいる。自宅に帰り涙が溢れてきた。とても辛い。できることならスタートからやり直させてあげたいと思うくらい辛い。私には何もできない。そのもどかしさと、彼らの心の叫びが今も胸を突き刺す。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[子育て] カテゴリの最新記事
|