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カテゴリ:生活
ニューオリンズは、ハリケーンが通過した翌日すぐは、堤防がなんとか洪水を防いでいたのに、ほっとしていた市民を夜中に襲った決壊と浸水。
きっと奥さんの家族も地元なので一緒にどこかに避難してしいるとは思いますが、全く連絡が取れない。夫の親友の実家も引越ししているので、連絡先が今のところ見つからず、同名の人の家を十数人(名前が珍しくなく 非常に困難)あたってみても違っていた。弟達の名前で探してみようと思ったが、それも今のところヒットしない。 あの堤防が決壊したすぐ近くに住んでいたので、今おそらく2階の屋根まで浸かってしまっていると思う。昨年遊びに行った時、リノベートしたキッチンをうれしそうに見せてくれた夫婦。半地下には 収納しきれなかった子供たちの思い出の品やいろんなものが詰まっていた。おばあちゃんにもらったのというアンティークの食器や家具、車ももう水没してしまい、失ったに違いない。 再来月にはオクラホマで新たに生活を始めることが決まって、大好きなニューオリンズを去るのは哀しいけれど、子供たちのためにもっと良い環境でクラスと語っていた矢先だった。古い町並みが続くあのあたりは もう水が引いてしまっても無くなるに違いない。 クリスマスには きれいにライトアップされていたシティーパーク。すべて水没してしまい、きっと花も木も塩水で枯れてしまうだろう。ガーデンシティーはどうなっただろうか。あのアンティークのお店はどうなっただろう。あのジャズを聞かせてくれるお気に入りのお店はどうなっただろう。 略奪に走る者たちが増え、無法地帯になっているフレンチクオーター。最初は こんな時に機会を利用して物を盗むなんて人間じゃない、早く罰せられて欲しいと憤っていた。しかし 時間が経つにつれて、もしかしたら 彼らは貧しく車も無く避難するにも避難できなかった人なんではないかと思い始め、貧困層の不満、怒りがそこに象徴されてるのだと感じるようになった。しかし、あの盗んだ品物を持って帰り売りさばく場所は無いのではないか?自分たちのアパートや家も浸水してきているのではないだろうか。 スーパードームの中の状況が激しく悪化し、昨日は飛び降り自殺をドーム内でした人がいるという。そんな緊迫した状況の中、きっと犯罪や暴動も実際は起こっているのではないだろうかと想像する。しかし どうやって水没し始めているドームから まるで湖のようになってしまった道路を使って数万人を移動させるのであろうか。水も無く、あの蒸し暑いニューオリンズでエアコンも無く、これから蚊がどんどん増えてくるだろうと予想されている。人々の精神状態の悪化が とても心配だ。 もう一人の親友家族は、幸い湖の北であるが、こちらもハリケーン上陸前夜に話したきり不通となっている。会社には衛星電話があるのだが、これも繋がらない。断水、停電、電話が不通な状態でどうやってしばらく暮らすのか。夜中にドアのベルが鳴って、家族が突然避難して来るかもしれない、そう昨夜からずっと思っているが まだ連絡が無い。幹線道路の遮断もありうるだろう。 当面 寄付よりも直接被災者にできることは何があるか 今日は動いてみるつもりだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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