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カテゴリ:生活
ハリケーン リタはダラスを通過して北上するという予報とは裏腹に、結局東のコースを取り、ぱらぱらと雨が降っただけに終った。風は結構強く吹き、リタの端っこに触れたという感じであった。
土曜日、空港に向かう道を走っていたとき、「マッドマックス」の画像かと見間違うような光景に遭遇した。ハイウェイを5台から7台くらいのパトカーが点滅させながら並んでいる。そして その後ろにはガソリンを積んだ大きなタンカートラックが10台ほどコンボイのように列をなして続く。その後ろにもまた数台のパトカーが続く。きっとヒューストンの方に向かっているのだと思われるが、ぞっと背筋が寒くなるような光景だった。大事が起こっているという風な不安感と言った方が良いかもしれない。 そして、今日ウォール〇ートの駐車場では、バンやSUVに天井までぎっしり荷物が詰め込まれた車両をたくさん見かけた。店内では、水や缶詰、シリアルなどを買い込んでいる姿もちらほらある。きっと、避難してきた人たちが、今日にでもヒューストンに帰宅するつもりで備蓄できるアイテムを買い貯めているのだと思った。あちこちの棚には、カトリナ救済のために商品を送ったため、品薄になっているという張り紙があった。そして、学校の受付には、町では見かけない風の黒人の家族が座っていて、入学の手続きをしている様子だった。これまで、キャンプ場やシェルターに収容されていた家族を市や公共団体、そして個人の尽力で家やアパートに移動させているらしい。 まだまだ続くカトリナやリタの影響は、こうして数百マイル以上離れたわが町にも深くはっきり見受けられる。 追記:午後、田舎道を走っていたら、偶然出くわしたトラック。その積荷はざっと40以上ものプラスチックシートに覆われた真新しいマットレスの山。町のシェルターに届けるのか、それともキャンプ場のキャビンにそのまま被災者を住まわせることにしたのか、どちらにしろ少しドキッとした。すでに仕事を見つけて新しい生活をここでスタートした人たちもいる。このまま、仕事をしたこともない、するつもりもない、探さない大人たちが居ついてしまうのだろうか。自己中心と言われても仕方が無いけれど、このままずっと援助と保護だけで何百人もの人が、住み着いてしまうことは、生活へまず直結した不安となる。性犯罪者や牢獄から避難時に行方不明になった囚人もいるとニュースで言っていたことも、不安を煽る原因のひとつなのだ。あまり報道されていない問題では、数千人とも言われる不法滞在者の数も動向も、把握できていないらしい。ニューオリンズは殺人発生率も高かったことが忘れられない。 そんな中 親とはぐれてしまった子供たちが 早く再会を果たせること、これだけは願わないではいられない。 同じく今日の夕方スーパーでは、それはそれは店内に響くような大声で笑ったり話をしながらカート3台にどんどん食料品を投げ入れていく女性のグループを見た。私が偏見を持ってみているから そう思えるのかもしれないけれど、確かにあの独特のルイジアナアクセントが聞きとれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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