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カテゴリ:美輪さんについて
TVなどで、美輪さん自身の戦争の体験などをされてるのを以前見ました。
私は普段あまりTVって見ないうえに、新聞もあまり読まないって言う 不勉強な人間なのですが・・・・・(恥)。 人間には不思議なアンテナがあるなあ・・・と思う瞬間なのですが、 私、好きな人の出ている番組って偶然見れてしまうんですね。 何の気なしにチャンネルを回すとそこに映ってたりするんです。 (それ以前にちゃんとチェックをしろ・・・と言うレベルの話なので 自慢にも何にもなりゃしないのですが・・・・) なので、放映局も時間帯も何の番組だったかすら覚えてないのですが・・・。 講演会のような形だったのを覚えています。 前に美輪さんがいて、対してお客さんたちが椅子に座ってお話を聞く形の。 その中で原爆のお話やあの戦争で文化が破壊されたってお話をされてました。 原爆のお話は・・・この人はそういう地獄が目の前に現れたような そういう世界もその目で直に見てきてるのか・・・・と。 それだけ、ではありませんが、美輪さんの見てきたものがその目にも 映ってああいう目の色をしているのだな・・・とふいに思いました。 文化破壊のお話は、人生ノートにも書かれてありましたが。 芸術的な域まで高められた職人さんの技や、当時の美意識、私も大好きな 大正・昭和初期の着物の柄の美しさ、色。 昔の日本人のなんとも洒落て粋な話。感覚の鋭さ。優雅さ。 精神的な清潔さ。品の良さ。 そういうお話をされていた覚えがあります。 知識としてはあまりないのですが、私はその頃の雰囲気が大好きで、 お話だけでもううっとり。 それら全部を、あの戦争の時代が全部壊してしまったのだと。 軍人の考え方が軍国主義が、粉々に壊しつくしてしまったのだと 美輪さんは冷静な口調で語ります。 抑えられていて、決して激することもなく淡々と話されるのに、 聞いている側にはなぜか、激しい怒りと悲しみが伝わってくる・・・。 私はその時代の生の空気を知りませんが、話を聞いただけで痛ましいと思います。 その破壊される姿を見ていたのなら、それは本当に哀しいことなのでしょうね。 美輪さんの意見に触れる前から、無駄なところにこそ綺麗なものって あるよなーって自分では思っていたので。 機能として、それは必要ないのに、あえてそこに装飾をつける。 無駄と言えば無駄。 でも、その あえて、がとても美しかったりする。 意味がないものに価値をつい見てしまう。 ただ雨露しのぐだけならただの箱でも構わないわけです。 余分なものをそぎ落としていったら、すごく無味乾燥なものが出来上がりそうな気が・・・。 そんなものばっかりの人生って楽しくないような気がします(笑。 あ、横道にそれました。 文化って壊れるものなのだな・・・と、なんだかその話を聞いてすごく怖くもなりました。 それって人の心も壊れてしまったのだろうなあとも思えました。 自分だって、心に余裕とか潤いが足りない時は何かと人と争いそうになったり 荒んできたりぎすぎすしてくるから。 壊れてしまったものって再生するのでしょうかね。 そのままにしておいたら、何だかすごくよくない流れに向かいそうで怖いなって思いました。 うまく言えないけども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.07.27 17:15:41
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