タロットコーチのゆったり庵（大阪梅田・神戸・京都・奈良）

映画「誰も守ってくれない」を観てきました。

気にはなってたんですが、
自分が疲れてるときには見れないなと思い控えてたんです。
たまたま友達が「私もそれ気になってた」ってことだったので、
僕も充電したことだしさっそく観にいきました。

今週末までだったり予定がうまく調整できたりと
僕も友達も観る必要があったのかもしれませんね。




日頃目を当てられることもない犯罪者の家族の物語です。

彼らはマスコミやネットの大衆から好奇と糾弾の視線にさらされます。
「正義」の名の元に・・・。
人間は集団で正義の名の下ならここまで残酷になれるもんなんですねぇ・・・
あるものはゲームとして、あるものは自分の怒りのはけ口として、
あるものは仕事として。
でもそれを見て面白がる人たちがいるから成り立つのも事実。
自分が幸せでないと、人の不幸を見て比較的幸せを感じるのかもしれませんね・・・

別の事件の犯罪被害者の家族の心境も描かれていました。
理不尽に幸せを奪われたものの哀しみ
犯人やその家族への怒り
それらが出てきては受け入れ許し癒しの連続なのかもしれません。
やはり「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」
犯罪者の家族も彼らにとっては犯罪者なんです。

そして守ってくれる警察も
事件の事情徴集を行うためであって幸せを願ってくれてるわけでもない。

悲しいまでの憎しみと怒りの連鎖
それを犯罪者の家族は誰にも吐き出せずに受けることになります。
今までの生活が一変して世間から受け入れてもらえない存在に。


誰も守ってくれない
だからまずは自分が人の痛みを引き受け守らないといけない。
自分のためでなく人のために生きるとき
より人は強く生きられるのだから・・・

被害者家族は湧いてくる憎しみを吐き出し受け止めあってはそれを癒し
少しずつ許していきます。
すると加害者はいなくてみんなが被害者。
全ては人間の弱さがひきおこしたものだと気づきます。
「悪いことしてないのに負け犬になっても仕方ない」
つらい道のりですが憎しみの連鎖を断ち切るにはこれしかないのかなぁと。

すごく難しいテーマを扱うだけあって、俳優さんも演技派ぞろい！
登場人物全てに救いをもたらしてくれるようなエンディングソングも象徴的でした☆




予想以上でした。
昨日は観終わった後トイレで吐き、晩ご飯も食べずに早く寝ました。
これほどのダメージは闇の子供たちを観て以来かも・・・。

周りにいい人たちが多くて、ついつい忘れがちですが
人間には喜びと楽しみだけでなく怒りと哀しみの側面もあります。
僕も含め人間は強くも弱くもあり
自己愛からくる闇の側面も持っていることを自覚する機会も必要です。
ワクチンのように毒を少量入れることによって自己の免疫を高める。
僕が時々社会問題を扱う映画を観にいくのはだからかもしれません。
相手を受け取れるだけの器がほしいので。

※自分のことでいっぱいいっぱいだと、僕も観る気にはなれません。
　人の痛みを受け取るのって、とってもエネルギー使うことですし。


帰り空を見上げたら雲に囲まれて満月がポッカリ顔を出してました。
そのとき映画のエンディングで流れてたこの曲が頭に流れてまた涙が出てきました。

人間には闇も多いけど、光もたくさんある。
僕は闇を少しずつ見つめて受け入れ包みこみ
光を伝える人であろうと思います。




まずは自分の中の光を一緒に見つけていきませんか？
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