armadillo lives with mental disorder

久米島に行った日、彼が、いつもと様子が違う気がした。

夜勤のはずで、夜勤の日は、ポツポツメールをくれるのに、無い。

電話も、もちろん無い。

なんとなく、おかしいな、と思って、電話してみた。


夜勤なのに、寝そべってテレビを見ていたと言う。

記録も食事の準備も、自分の食事もまだだと言う。

どうかした？と聞いてみると、

『うぅん、まぁ、沖銀から電話があったくらいかな』と、もごもごと返ってきた。

『いちおう、入金したけどね。今、マイナス７万くらいじゃないかな』

と、こちらが聞いてもいないのに、言ってきた。


はて、マイナス７万？入金？なんのことだろう、一瞬、真っ白になった。

だんだん、キャッシングのことだとわかってきた。銀行からのキャッシング。

『銀行から、お金借りてるってこと？』と聞いてみたら、うん、と返事。


前々から、心配していたことだった。給料と小遣いがいくらかわかっている。

けれど、デート代を出させようとしない。出そうとしても断られる。

どう考えても、マイナスになっているはずだった。ボーナスの残りとかがあるのかと思っていた。


『わたしと付き合ってからのマイナス分？』これには、はっきりとは答えなかった。

スロットのマイナスもあるのかもしれない。


とにかく、彼氏も落ち込んでいらついている様子だったので、

この件は、会ったときまで触れないでおこうと思った。


帰ってきて、ホテルでゆっくりしたときに、聞いてみた。

キャッシングなのか、わたしとつきあってからのものなのか。

電話と、ほぼ、同じ答えだった。


ただ、『今、マイナス７万』という言い方、、、

キャッシングでのマイナスが習慣化してるんだと思う。

だから、７万のうちの半分を出す、とも考えたが、やめることにした。


同じときに、スロットの話もした。


デート代を減らさないとね、、、という点では、意見が一致。


『お小遣い帳つけないとね』と、冗談めかして言ったら、彼は少し笑ったけど、わたしは本気。

『封筒方式にする？』と、ちょっと意気込んで、わたしから提案した。

彼は、封筒方式は知らなかったけれど、説明すると、あぁ、、、とわかってくれた。


それで、また、意気込んで、

『お財布、作ろう。デート用のお財布。』

『２人で出し合って、お金入れといて、デート代はそこから出すようにしよう』

と、提案。いいんじゃない、、、と、彼。

前の前の彼女とは、そういうふうにしていたらしい。


『給料日はいつ？』『１０日』『じゃ、今度の１０日から、始めよう』


と、わたし主導で、『お財布』をつくることが、決まった。


いくら、いれてくれるかは、わからない。同じ額を入れようと思う。

でも、たぶん、足りなくなる。


お茶は入れて、持って行っている。

おにぎりと、サンドイッチと、お弁当、練習しなくちゃだなぁ。



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