カテゴリ:アメリカ生活
昨夜、夕食後に息子に質問された。
不意を衝かれた形になったので、一瞬言葉に詰まってから逆にこちらからその疑問はどこから出てきたのか聞いた。 学校の誰かが言ったのか、近所の友達か、それともTVなどで白人が黒人への差別発言でもしたのか気になった。 息子曰く、キング牧師について本を読んだり、学校で教わったことから、なぜ白人は黒人を嫌うのだろうと思ったのだという。 私は日本で生まれ育ち、ここアメリカではJapaneseまたはAsianとして生活をしている。白人でもなく黒人でもない私には、この2人種間の深い軋轢は分からない部分も多い。 難しい問題だと思ったが、私の考え息子に伝えることにした。 昔、新大陸に移住した人々は土地の開墾や農地の拡大のために労働力を必要とした。その時に安価な労働力としてアフリカの人々に目をつけた。強い武器を持たない彼らを捕まえ、連れ去り、奴隷として扱った。 その頃の白人にとって、奴隷としてつれてこられた黒人は動物のような存在で、同じ人として尊重する考えは無かった。 けれど、時は過ぎ人権意識がすすむ中で、黒人は奴隷制度から開放されたが、奴隷を動物のように扱ってきた人たちの意識を変えるのは時間がかかり、いまだに差別意識を持つ人たちもいる。 また、奴隷という立場から開放されても、持たざるものとして貧困生活を余儀なくされている、貧しい人達を蔑み差別をする人達もいる。貧困から犯罪などに手を染めて暮らす人達を憎む人達もいる。 でも、肌の色が違っても私達は同じ人間で、同等なのだといったら、なんとなく分かってくれたようだった。 私の答えがパーフェクトだったのかは分からない。 天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらずといへり。子ども達には偏見や差別のない人間になって欲しいとおもう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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