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カテゴリ:心のつぶやき
今日は仕事がお休み
朝、息子を小学校まで送って行った後、 何気なく立ち寄ったビデオショップで映画を借りることに。 選んだのは、ずっと観たいと思っていた 『Changeling』 邦題も、やっぱり『チェンジリング』というのでしょうか? アンジェリーナ・ジョリーが主演で、クリント・イーストウッドが監督の作品。 最初は 『午前中に半分観て、夜に残りを観ればいっか~。』 と思っていたのですが、 一旦観始めたら、目が離せなくなってしまった。 結局最後まで観てしまいました。 そしてもう二度と観たくないと思ってしまった映画でした。 映画自体はとてもよく構成されています。 ただ話が、私にはとてもショッキング過ぎました。 チェンジリングはもともと『取替え子』という意味。 少しあらすじを話すと 1928年の3月、シングルマザーである母親の一粒種の息子が突然姿を消してしまいます。 おそらく子どもの家出だろう、となかなか腰をあげてくれないロス警察。 でもついに無事息子が保護された、という知らせを受けることに。 喜んで駆けつけたものの、そこに立っていたのは我が子ではなく、全然知らない男の子でした。 母親は 『この子は私の息子ではありません。』 と言いますが、警察は彼女の言うことを受け入れませんでした。 それよりもむしろ、 せっかく見つけた子どもが実はまったく違うことが世間に知られればロス警察の面目にかかわる!と、逆に母親にその子どもを押し付けようとします。 母親の必死の訴えも聞き入れず、そのうち彼女は警察から 『自分の子供を受け入れることができないなんて、精神的におかしい。』 という滅茶苦茶な理由で精神病院に送られてしまいます。 実はその病院には、他にも彼女のように精神的にはどこも悪くない女性が何人も収容されていたのです。 彼女たちは、実は皆、警察にとって『不利』と思われる証言をしたことのある人たちばかりでした。 その頃ロスの警察組織は汚職が当たり前のように行われていたのです。 そしてその精神病院のドクターも腐食した警察組織の息がかかった人物でした。 母親は精神病院で、ものすごく屈辱的な生活を強いられることになります。 それでも我が子がいつか見つかることを必死に願っていました。 そしてそんなとき、ひょんなことから真犯人が捕まり、 おそるべき真実が明らかに。。。 と、これ以上は映画を観てから この話はすべて実話を元に作られています。 殺人犯のゴードン・ノースコットは実際に首吊りの死刑となりました。 彼の生い立ちや犯した罪、そして写真はインターネットで観る/読むことができるのですが、 この殺人犯を演じたジェイソン・ハーナーはまさにそっくりで適役だったと思います。 同じ歳くらいの子どもを持つ親として、 子どもを突然奪われた哀しみ、犯人に対する果てしない憎悪などなど 主人公の気持ちが手に取るように伝わってきました。 そして腐食しきった警察組織との戦い。 本来見方となり、守ってくれるはずの組織が敵になってしまうなんて(1920年代の話です。) しかも母親はシングルマザー、本当にすごい展開です。 この映画を観た後、まず (幼い)子どもから絶対目を離さないこと!と再認識しました。 悲しいけれど世の中良い人もいれば、悪い人もゴロゴロいます。 私の住んでいる州では、刑務所からでてきた者、執行猶予の者、犯罪暦のある者がどこに住んでいるのかインターネットで見ることができます。 その数には本当に驚きます。 数ブロックしか離れていない隣近所にひょっこりいたりするんですから。 以前、近所に未成年者に対して性犯罪を犯した男が引っ越してくることになりました。 その時は警察もその男の情報を記した回覧を持ってきて 『こういう男が近所に引っ越してきますので、お知らせにきました。』 と家を訪ねてきたことがありました。 その時は近所の人たちが一丸となって彼の行動に目を光らせていました。 彼はほとんど家に閉じこもっていて、もう今はどこかへ引っ越していきましたが。。 アメリカの刑務所の収容者たち(Inmates)の間にもいくつかのモラルがあって、 もし子どもに対しての犯罪を犯した者が収容された場合、 そのinmateは大抵他のinmatesからリンチを受けるそうです。 やはり彼らの間でも“子どもへの犯罪だけは絶対にしてはいけない”というモラルがあるようです。 そして余談ですが、 『絶対Psych(精神科)のナースにはなりたくない!』 と思ってしまいました。 この映画にでてくる精神科のナースは怖すぎ 実際の精神科のナースはあんな風には振る舞いません。 しかも今は2009年ですしね 私も看護学生時代、精神病院でもクリニカルをしました。 私が受け持ったのは、重病人が送られる一番見張りの厳しい病棟でした。 病棟に入るまで3つの鉄格子扉を入っていかなくてはならず 患者と喋っていても、いきなり何をされるか分からないし、内心ハラハラしていました。 そこで働いていたナースの一人が私たちが来る前の週、 患者にアタックされ大怪我を負ったと聞いたばかりだったので。。 でも実際精神科で働くナースたちは明るく、ジョークも多く飛ばしていました。 職場も結構和やかだったと思います。 ただ私は精神科には向いていない、というだけのことです。 なんか今日は長く書いてしまいました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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