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2009.10.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先週はとても忙しかった。

通常のように4人の患者さんを受け持つことから始まり、
それから1人の患者さんの抗がん剤が終了したので、その後退院させた。
まだ20歳の患者さんでしたが胃がんが見つかり、
今回の抗がん剤投与はこれで3サイクルめ。
今のところ順調に効いているようなので良かった(!)と思う。
患者さんも、そのご両親も治療に対してとても前向きだった。

そしてその後、すぐに他の患者さんをピックアップした。
まずは患者さんのカルテを見ながら、
前のシフトの看護師からのリポート(日本だと“申し送り”と言うのでしょうか?)を聞いていた。
肝臓ガンの患者さんで、今日の午後に大腿動脈からカテーテルを挿入し、
直接肝門脈に抗がん剤の投与を行った患者さんであるとのこと。
その看護師が申し送りで
『この患者さん、かなりの高血圧が続いています。
それからずっと吐き気がするようで、
オーダーされた吐き気用の薬はすべて投与したんだけど
全然効いていないみたい。またドクターに電話して事情を話さないといけません。』
それに患者さんの家族がものすごく感じの悪い人達で困った、
ようなことを話していた。
おそらく患者さんの容態がなかなか良くならないので、
当然Frustrated(イライラする)されていたのだと思った。

この患者さんのカルテを見ていたら、
肝臓ガンの患者さんがよく投与される24時間継続の静脈ドリップのオーダーがあったので
そのことについて、この看護師に尋ねると
『え?そんなドリップどこにも見なかったよ??』
との返事。(“見なかった”、っておいおい。。雫
でも確かにオーダーがあるのに?と思いながら、
その看護師と一緒にその患者さんの病室へ行った。
家族に挨拶をして事情を聞き、それから患者さんのアセスメントを行いながら、
点滴を見てみると、そこには空になったその静脈ドリップのバッグが下がっていたびっくり
患者さんはまだ吐き気を催していた。
そして家族が
『以前、同じ抗がん剤投与をしてもらったとき、
吐き気の予防のために継続のドリップをしてもらった記憶があるんです。』
と話してきた。
急いで患者さんのカルテ(コンピュータのカルテなので、誰がいつ、何を投与したetcがすぐ調べられるのです)をチェックしてみた。

するとこの静脈ドリップを投与した看護師、
24時間継続的に投与しなければならないのに、
そのバッグを通常の点滴のバッグに接続して
何とたったの一時間で投与していたことが判明。

家族が言っていた“吐き気のための継続的なドリップ”とは
きっとこのドリップのことを言っていたに違いない。
患者がこんなふうに具合が悪いのも、
おそらくこの薬をいっぺんに投与されたからではないか?と思った。
とにかくすぐドクターに連絡して、何が起きたのか事情を話した。
ドクターはもちろん
『This could kill the patient!!! It must be written up!』
(患者を殺していたのかもしれないんだよ!これは始末書書かなきゃダメだよ。)
とものすごく憤慨していた。
患者さんの吐き気が治まらないのも、
おそらくbolus dose(一度に大量の薬を投与すること)が原因であろう、と
話していた。
血圧も以前と高かったので、毎時間ごとにアセスメントしてバイタルも計ることにした。

次第に患者さんの容態はだんだん良くなってきて、
翌朝には血圧も抗がん剤投与前のものと同じくらいに下がってきた。

私はいまだに薬を投与するとき
ダブル、時にはトリプルチェックをする。
やっぱりこういう医療ミスがいつ起きらないとも限らないからだ。
他のことは早くできるようになっても、
薬のチェックだけは少しくらい時間がかかっても良いと思っている。
来月からは新しく入ってくる看護師のトレーニングをしなければいけないのだけど
きっと彼女にも念には念を!とお願いするだろうなあ。。

今頃、その看護師は始末書の件で大目玉をくらっているかもしれない。
本当に私も気をつけなければ、とあらためて気を引き締める思いのした出来事だった。





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Last updated  2009.10.22 03:12:35
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