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カテゴリ:心のつぶやき
先日、仕事へ行くために眠い目をこすりながら早めの夕食を食べていた時のこと
何気にジャパンTVにチャンネルを変えたら ちょうどトヨタ社長の公聴会を放送している最中でした 我が家はず~っとトヨタ車に乗り続けているので、もちろん人事とは思えません そのまま夢中になって公聴会を観てしまいました 当日、日本人で出席していたのは、トヨタ社長の豊田氏とトヨタ北米担当の社長でした。 豊田氏は同時通訳の女性と一緒に公聴会に出席していました 彼が装着したイヤフォンからは、同時に通訳が聞けるようにもなっていました 豊田氏は、アメリカでMBAを取得したくらいなのに、 『本当に取得したの~??』 と思うくらい、通訳の女性に頼りきっていた感じ(に見えました) 更に残念に感じてしまったことは、トヨタ社長の説明がとても 『日本人受けする日本的な説明』だった、ということです それが何だか彼の立場を更にネガティブにしてしまったような印象を受けました その大きな例が、質問の回答に対してとにかく前置きが長い でもそういう文化に育っているのだから仕方のないことなのかもしれませんが。。 日本では論文を書くとき、まず状況説明から始まり、また他の説明をいろいろして、 ついに結論へ、というパターンが一般的だと思います ところがアメリカでは逆で、まずは結論、それからそういう経緯で結論にいたったのかという説明をします。(そして最後にまた結論) アメリカ人は結構『イエスかノー』または『ブラックかホワイト』と何事も明確に位置づけるのが好きな傾向にあると思います ところが日本人は黒白よりもグレイの部分を好む、つまり曖昧な部分も残しつつ、分かる人には分かる的な説明をする部分があったりします もちろんどちらのやり方が正しいか、ということではなく 両方のやり方はそれぞれの国で普通に受け入れられているだけの話です とにかくビジネスにおいてはアメリカ人はグレイの部分を嫌う傾向があるのは確かです 何事もダイレクトに行くのが(大抵の)アメリカ人のやり方だと(思います) トヨタ社長はアメリカでMBAの取得までしているのだから、 その点、もっと“アメリカ人受け”するような回答もできたのでは? と疑問に思ってしまいました。。 テレビで彼の説明を聞きながら、思わず 『こんなふうに説明した方が良いのでは??』 と思ってしまったことが何度かありました その点、トヨタの北米担当の社長(彼も日本人です)は 日本人訛りの強い英語にもかかわらず、説明がはるかに上手だったと思います 彼はさすがにアメリカ在住だけあって、 質問に対しても自分で英語で回答していました やっぱり通訳を通すより会話がその分スムーズに進みます 私が今回とても感心してしまったのは、豊田氏の同時通訳をしていた女性です 英語だけ観ると、トヨタ北米担当の社長の英語が一番自然だったと思いますが、 でも彼女はあのトヨタ社長の説明をとても忠実に通訳していました しかも公聴会はかなり長かった(3時間くらい?)にもかかわらず、 あれだけ集中して通訳ができる彼女はすごい!と思ってしまいました しかもあの緊迫した会場で、こんな大役をこなすことができるのですから (当然、ハリウッドスターの通訳とは訳が違います) 彼女はきっと日本でもトップクラスの通訳を勤めているのでは?と思いました しかしトヨタ問題、早く国民の信頼を取り戻して 以前のように『世界のトヨタ』という威厳をまた備えて欲しいものです リコール問題はトヨタだけではなく、他の企業でもよく起きていることなので 今回なぜこれほどまでにトヨタだけが攻撃を受けなければいけないのか、 ということにも疑問を感じるところですが。。 トヨタ、頑張れ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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