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2010.03.08
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カテゴリ:心のつぶやき
また一週間が終わりました。

先週受け持った患者さんの半分は
以前に何度か受け持ったことがありました。
いつもこのような患者さんを診るたびに、
『また会えた!』という気持ち半分、
『また(病院に)来てしまったんだね、ごめんね。』という気持ち半分で
なんとも複雑です。

大半の患者さんは抗がん剤投与の目的で入院してくるので
毎月来なければいけない患者さんも多いのです。

患者さんの一人Sさんは脳腫瘍が見つかりました。
彼女の抗がん剤投与はとても特殊で脳まで直接カテーテルを通して投与するため
術後のケアもNeuroと尿のチェックが一時間おきに行われます。
バイタルは2時間おき。それが入院中続きます。
脳腫瘍の患者さんは「てんかん」など起こす可能性もとても多いので
頻繁なチェックでその分かなり忙しくなります。

もう一人の患者さんJさんはまだ20歳の女性ですが
彼女も抗がん剤投与のために入院していました。
こちらもお馴染みの患者さんで、
本当に“スイート”という言葉が似合う女性です。
いつも両親が入院中も一緒に病室に泊まってサポートしています。
家族のサポートはとても大切なのですが
病院に自分の子供とずっと泊まる、ということは
その間、仕事も休まなければいけないし、そうすれば当然給料も減ってしまうので
家族の負担も相当なものになります。
しかも彼女の場合、最近CTで癌が他にも転移していることが分かりました。
彼女と両親の気持ちを考えると何とも言えません。

そしてあと2人の患者さんは腫瘍を摘出する手術をした患者さんでした。

先週いつものように病棟をせわしなく歩いていると
「ラマ子!!」
と誰かが呼ぶ声が聞こえたので
「誰だろう??」
と周りをキョロキョロしていたら
「私よ!」
と何と病室から声がしました。
声の主は実は患者さんのGさんで、
彼女も抗がん剤の投与を受けている患者さんの一人でした。
Gさんが入院していることは知らなかったのでビックリしました。
彼女のことは何度も受け持ったことがありました。
Gさんは乳がんなのですが、脊髄にも癌が転移しているため
神経を圧迫したものすごい痛みと常に戦っています。
痛み止めも通常の人なら耐えられないくらいの量を服用しています。
そのくらい服用しても、まだ執拗な痛みが襲ってくるのです。

「Gさん、痛みはどうですか?」
と尋ねると
(ちなみに「お元気ですか?」とは必ず聞かないのです。
「元気」だったら、病院に来るはずはないので。。)
Gさんは
「大丈夫よ。あなたの痛みはどう?もう薬飲んだの?」
と、とんちんかんな答えが返ってきました。
いつも痛みがすごくて、いつも痛み止めばかり欲しがっていたGさんだったのに。
しかも以前のGさんと何か違う。
他にも言っていることが全然つじつまが合っていない。
もう天国に行ってしまった自分のお母さんの写真に向かって何かぶつぶつと話していました。

早速Gさんを担当していた看護師に尋ねると
Gさんは抗がん剤も抗生物質も、痛み止めさえも拒否しているとのこと。
しかもかなり混乱している状態なんだと言っていました。
「でも痛み止めを飲まなかったら、すぐPain crisis(ものすごい痛みで耐えられなくなる状態)に陥っちゃうよ!」
私はGさんのそんな姿を何度も観ているので
担当の看護師と一緒にGさんに痛み止めだけでも飲んでもらうことにしました。
最初は混乱状態で「やだやだ」と言っていたGさんでしたが、
それでも何とか痛み止めだけは飲んでくれました。
Gさんは、その後も意味不明なことを繰り返していたのですが
時々私の手を握って
「ラマ子、助けてちょうだい。」
とまるでオウム返しのように何十回も繰り返し、繰り返し言ってきました。
私はGさんを過去に何度も担当したので、名前だけは覚えてくれていたようです。
Gさんを見ながら、なんだか私も切なくなりました。
彼女の主治医は
「おそらく彼女の癌は脳にまで転移しているのかもしれないな。。」
と話していました。
以前Gさんはいろんなことを話してくれました。
家族のこととか、自分の生い立ちのこととか、好きなレストランの食べ物とか。
前回退院する前には、笑顔でハグまでしてくれたGさん。

本当に癌という病気が憎いと思いました。
Cancer sucks!

あれからGさんや、その他、一生懸命癌と戦っている患者さんたちのことを
いろいろ考えていました。
私にできることは、そんな患者さんたちが入院している間、
心を尽くしてお世話をさせてもらうことだけです。





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Last updated  2010.03.08 17:13:23
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