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2010.03.30
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カテゴリ:心のつぶやき
今週は月曜日から雨模様が続いています。

先週、息子とOaks Parkへ行ったときは夏のような暑さだったのですが
翌日から雨となり、それが今だに続いている状態です。
でもそれだからこそ、我が州では木々が多いのだと思いますが。。
この前のシフトでも、心の中も雨模様の患者さんに出会いました。

患者のAさんは、ERから新しいアドミットとして私たちの病棟に運ばれてきました。
患者の運搬をする人が、
「まあ、よくこんな悲しい病棟に勤めていられるわね~!?」
とバンバンと肩を叩きながら、話しかけられたのですが
患者Aさんの目は泣き腫らしたせいで真っ赤になっていました。

Aさんはまだ50歳。20年間喫煙をしていたため、
それが元でCOPDやら気管支炎やら、いろんな症状に悩まされてきました。
吐き気や動悸、息切れ、そして胸の痛みなど具合もずっと良くなかったらしく、
すぐドクターに診てもらえばよかったのですが
「医療保険」がなかったために、ずっとお家で安静にしていた、とのことでした。
ところがある日、咳をした際に吐血してしまい、
ものすごく心配になったAさんはついにERへ来たのでした。
そして胸のレントゲンを取り、そしてCTスキャンをしたところ
肺にかなり大きな腫瘍があることが分かりました。
Aさんはドクターから腫瘍が見つかり、それが癌のようだ、と告げられ、
パニックになり、ずっと泣いていたようです。

Aさんにはすぐ痛み止めを投与し、そして病棟に来たばかりだったので
アセスメントをし、更にいろんな質問をしなければいけませんでした。
“きっとものすごくショックだろうな。。”と思いましたが
こんな状況でもAさんは何だか気の毒なほど周りに気を使っていました。
AさんがPuffy eyes(泣いて目の周りが腫れた状態)を気にしていたので
冷たいタオルを渡したら、
「泣いてばかりで迷惑でしょう?」
と言われたので、
「You know, it's okay to cry. (泣いてもいいんですよ。)」
と言うと、また堰を切ったようにAさんは泣き始めました。

Aさんにはもう一つ、身体中に赤紫色の瘤がいくつもありました。
ドクターがそのうちの一つを切開したため、そこにも消毒してガーゼをあてていると
「私って本当に醜いわよね。」
と独り言のようにつぶやいていました。
こんなときは、通常どんな言葉も慰めにはならないので
私はただ黙ってAさんの言うことに耳を傾けていました。
この瘤が、実はエイズ患者が発症する癌の特徴に似ていたため
その後、Aさんからは再度の採血を行いHIVのテストもすることになりました。

Aさんは、どうしてもこの癌について自分の家族、特に娘たちには今は絶対に知らせたくない、という考えでした。
翌日は腫瘍部分からバイオプシーをして、
悪性腫瘍かどうか診断が下される予定だったので
「まずは自分でその結果を聞き、それから子供たちにも真実を伝えたい」との意向でした。
私がナース・ステーションにいると、早速Aさんの2人のお嬢さんが来て
「お母さんはどうなんですか?結果はどうなんですか?」
と質問されてきたのですが
「私たちもまだ結果を待っている状態なんです。今の時点では私たちも分かりません。」
と答えさせてもらうしかありませんでした。
Aさんはその後Antianxietyの薬が欲しい、と言われたので
リクエストどうり投与したら、そのまま少し眠れたようでした。

癌である、という新しい診断が下されるとき、
やはり患者さんにとって家族のサポートはとても大切です。
翌日はやはりAさんが肺癌、しかも末期の状態である、ということがほぼ確実となりました。
その時はAさんのご主人も病室に来ていました。
本当にこのときのショックはやはり経験している本人しか分からないものです。
ご主人はAさんの病室にいるときは少しジョークなども飛ばしていましたが
後から一人で病棟の空の部屋で、ポツンと一人座って頭を抱えているのが見えました。
「何か飲みますか?」(<-もちろんお酒のことを言っているわけじゃないですよ)
と声をかけると
顔をあげたAさんのご主人の目も真っ赤になっていました。
本当にこういう状況は、見ているこちらとしてもつらいものです。

 ***

先日、この前日記に書いた患者のGさん
亡くなった、と聞きました。
ステイ先のナーシング・ホームで亡くなったそうなのですが、
Gさんとのことは何度もお世話させてもらったので
私もいろんな思い出があります。
意識がもうろうとしてノックアウト寸前状態なかでも、
更なる量の痛み止めの他にAtivanまで欲しがるGさんと「言い合い(話し合い、ですね)」をしたこともありましたし、
Gさんが「ありがとう」と温かいハグを何度もしてくれたのも忘れられません。
そんな思いがぐるぐると頭の中を周っていました。
最後に会ったとき、Gさんはかなり混乱状態にいましたが
それでも私の名前も覚えていてくれたGさん。
そして手元には、既に天国にいるお母さんの写真をしっかり握り締め
「お母さんが、ちゃんと薬を飲んでいるかラマ子助けてあげてちょうだい。」
と繰り返しつぶやいていました。

今はもう痛みもなく、愛するお母さんとも天国で会っていることを祈ります。。。

RIP







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Last updated  2010.03.31 02:54:09
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