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2010.05.24
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カテゴリ:カテゴリ未分類
先日受け持った患者さんの一人であるWさん、エイズとB型肝炎を発症していました。
しかもエイズ患者に特有のカボジ肉腫という癌も患っている男性でした。
路上生活者で身体を清潔にすることができないためか、
疥癬(かいせん)-英語ではScabiesと言うのですが-というダニによる皮膚の感染症でも苦しんでいました。
実はこのWさん、アメリカで大きな社会問題となっているメサンフェタミンという
(英語ではMethamphetamine、通称Methと呼ばれています。)
覚せい剤の一種であるドラッグを常習していました。
このメサンフェタミン、実は家庭にあるもの、つまり風邪薬や掃除に使われるケミカル類などで結構簡単に作ることができるため、多くの隠れた常習者がいます。
メサンフェタミンを常習したために、本来は綺麗だった女性がボロボロの肌や歯の無い状態になった写真とか、いろんなウエブサイトでこのドラッグを常習した人たちの“Before & After”(使用前と使用後)の写真を見ることができます。
そうやって政府は少しでも多くの人たちがこのドラッグに手を染めないように訴えているんですね。

とにかく、このWさんが病棟に来たとき、
ダニと他にもMRSAの感染症が既に確認されていたので、すぐさま隔離室へ移されました。
ケアをする私たちも毎回彼の病室に入るたびに、
使い捨てのガウンに手袋はもちろん、体毛を好むダニの感染を防ぐために髪にはネットをかけて入ることになりました。
患者さんの中には、隔離されるだけでも嫌がる人が時々います。
もちろんそれは他の患者さんの感染を防ぐためであり、本人をケアする医療スタッフ自身も感染から守ることにおいても必要なことなので、もちろん患者さんはその点を十分理解はしているんですけどね。。
やっぱり人によっては、隔離をされる=“腫れ物を触る”ように感じてしまうのかもしれません。

そしてWさんはメサンフェタミンの常習者だったため、幻覚や禁断症状がでていないか1時間ごとにチェックしなければいけませんでした。
そして彼がベッドで休んでいるときは安全のため随時ベッドアラームをセットしておかなければいけませんでした。
このベッドアラーム、病院で頻繁に使われます。
特に混乱している患者さんやお年寄り、手術または抗がん剤などで足元のおぼつかない患者さんなど。
このような患者さんには必ずベッドアラームを設置することがうちの病院の決まりになっています。
このアラーム、患者さんがベッドから起きると“ビーッ”と大きな音が鳴る仕組みになっています。
そうするとスタッフが急いで患者さんの病室に駆け寄り、一人でベッドから起きようとする患者さんの手助けをすることができます。
(混乱している患者さんは、通常自分がどこにいるのか分からない状態なのでコールライトでスタッフを呼ぶこともしません。)
そのため、ベッドアラームは患者さんが転倒してケガなどしないように、安全を考慮して使われているんです。

Wさんも、メサンフェタミンの幻覚や禁断症状がいつ起きるか分からない状態だったので
夜間、彼がベッドで寝ている間はベッドアラームを設置することにしました。
Wさんには『ベッドアラームを設置しますからね』と言うことをまずはお伝えして、
ベッドから起きる前にはコールライトを使ってスタッフを呼んでほしい、と説明しました。
(ちゃんと呼んでくれれば、私たちがQさんが起き上がる前にアラームのスイッチを事前に切るのでビ~!と音は鳴りません。)
また彼にはこのベッドアラームはWさんの安全のために設置しているんですよ、
と強調しました。
Wさんはその時は『はい、はい、分かったよ』と理解している感じでしたが、実際このベッドアラームが鳴ったらきっと怒るだろうなぁ~雫という予感はしていましたわからん

そして夜。。
ビビビ~~~!!!!
とものすごい音が。案の定Wさんからの部屋でした。
起き上がる前にすっかりコールライトを押すのを忘れてしまった(もしくは、わざと押さなかった)Wさん、案の定ベッドから起き上がったらベッドアラームが大きく鳴ってしまいました。
Wさん、やっぱりこのベッドアラームがものすごく癪に障ったようで
『誰だぁ、こんなベッドアラームを設置したのはぁ??(ベッドアラームを設置しない)他の看護師に変えてくれ!』
とかなり怒っていましたパンチ
(そんなこと言われても、あなたのようなFall risk(転倒のおそれ)のある患者さんは安全のためにベッドアラームも設置しないといけないんですよ~雫)と心の中でつぶやいていましたが、怒っている人に何を言っても無駄なので、そのまま他の看護師にWさんのケアをお願いすることに。

Wさんを引き受けた同僚も、彼があまりにもベッドアラームに憤慨していましたし、
患者さんの意向に反することはできないので、仕方なくその夜はアラームは設置しないことに。
その間、同僚も
『もしアンタ(Wさん)が転倒してケガしたら、全部アンタの責任だからね。。』
とかなり心配していたのですが、Wさんは事故もなく大丈夫でした(ホッ)

このベッドアラーム、ビ~!という音じゃなくて、何か他の音楽とかだったらWさんはそこまで怒りが頂点に立たなかったのかもしれません。
Wさんのように大きな病気を患っている人は、ストレスも既にかなり溜まっている状態なんですよね。
今度、是非Wさんのような人のために、逆に心地よい音楽のベッドアラームも作ってもらいたいものです。
あ、でもそれだったら緊急性に欠けて逆に役に立たないかな??






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Last updated  2010.05.26 02:44:18
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