米気球騒動、思わぬ展開
先週、コロラド州で“6歳の男の子が気球に乗って行方不明”という騒動がありました。ここにも記事が載っていたので、日本でも結構話題になったのでしょうか?この家族の写真をニュースで観たとき、私も「あっ!」と思いましたと言うのは、実はこの家族、以前『Wife Swap』というリアリティー・ショウに出ていたからです。『Wife Swap』とは、2組の家族の奥さんを交換(swap)してそのまま“新しい”家族と2週間生活させる、という番組。面白いのは、番組側がまるっきり生活様式の異なる2組の家族を選ぶところ。そんなわけで新しい奥さんとその家族の間には必ず何らかの衝突が起きることが多いのですでも最終的にはお互いの家族の良いところを学んで和解するパターンが多いのも確かです私もこの番組、面白いので時々観ていたのですがあるエピソードで登場していたのが、このHeene家族でした奥さんの名前はMayumiさんで、英語も明らかにネイティブではないので『あ、日本人かな?!』と最初観たときはビックリしましたご家族はMayumiさん、ダンナさんと男の子が3人。自称科学者のダンナ(奥さんのMayumiさんは彼の『アシスタント』だそうです)を先頭に過去何年も竜巻などを追いかけていたそうです観測?のつもりかもしれませんが、こんな危険なこと、子どもたちも一緒にやらせていたことが信じらませんそして最近はUFOの観測に一生懸命だったらしい。彼らが番組でも『自分たちは宇宙人の祖先である、と信じている』と言っています。ダンナは実際に宇宙人に会ったこともあるとか。。彼はとてもカッとなる性格で、番組でもすごく下品なジョークを飛ばしたり、F---やS---などの言葉もしょっちゅう使っています。彼らには10歳から6歳の男の子が3人いるのですが、この子どもたちもすごくワイルドで、テレビカメラに中指を突き立てて見せたり、F-wordやS-wordなんか日常茶飯事に使っているし、新しくきた『お母さん』をB---と呼んだりディナーの最中には食べ物を投げつけて遊んでいるし、おそらく番組の視聴者には驚いて観ていた人が多いと思います。YoutubeにWife Swapのエピソードがあります。Heene家族はこのWife Swapに2回も登場していました。(これは2回目に登場したときのエピソードです。)うちの息子もファルコンくんと同じ6歳ですが、F-wordやS-wordなんか意味すらも分かりません。というのは、我が家では絶対こんな言葉など使わないのでそれに食べ物なんかで遊ぶことなんて言語道断ですそして当のMayumiさんは、どんな女性なのかと言うと、番組を通してみた彼女もまたすごく変わっている女性でした。もちろん彼女を観た人すべてが“日本人女性はこうなんだ”と思ったりはしないと思いますが。。でもやっぱり同じ日本人として恥ずかしいな、と思いました***とにかく気球に乗ったと思っていた6歳の男の子が実は車庫にいたことが分かりホッとしたのもつかの間、その後のインタビューで、実は『Hoax(やらせ疑惑)』ではないか??ということになりました。これが問題のCNNのインタビューお父さん:『ファルコン、お父さんたちが(ファルコンの)名前を呼んでいたの聞こえなかったのかい?』ファルコンくん:『うん。(聞こえたよ。)』お父さん:『聞こえたのかい?じゃあ、何で出てこなかったんだ?』ファルコンくん:『だってこれはショーのためだって言ったでしょう?』お父さん:『Yeah..(きっとこのときGod, dammit!と彼の心の中では思ってたはず。)』Mayumiさん:『No 違うわよ』お父さん:『。。出て来なかったんだね。(全然回答になっていません。)』そして、ため息。そしてこの後のインタビューでは、“当時、皆が探しているとき何処にいたのか?”と言う話題になると今度はファルコンくんが具合が悪くなって吐いてしまうエピソードもありました。これで今度は視聴者から、お父さんはファルコンくんに本当のことを言ってほしくないのでおそらくSedatives(睡眠剤)を飲ましたのではないか?それで、その副作用で吐いてしまったのではないか???というコメントまで飛び出し、Child abuse(虐待)など、子どもたちの安否を調査する騒ぎにもなってしまいました。当局は結局Heene一家を訴えることにしたようです。この気球浮動に関しては、夫婦が2週間前から計画を練っていたこと、そして彼らが『騒動』をWife Swapなどのリアリティー・ショウに売り込もうとしていた証拠もあること、など理由が挙げられるそうです。もしこれが有罪判決になれば、最長で懲役6年、そして500,000ドルの罰金刑にもなりかねないそうです。いずれにしても今回一番被害をこうむっているのは無責任な親を持った子どもたちなんですよね