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今日の物理の先生が言ったひとこと「ハエを飼う少年」というワンフレーズから、現代文の時間にこんな話を考えてみました
妄想はんぱねぇ・・・ ちょっと鬱で、暗くて、若干グロめ それでもよい方はどうぞ↓ ―蠅(ハエ)をかう少年― 蠅を飼う少年はいつも暗い部屋にいた 窓からさしこむ一筋の光の中、少年は蠅を掻き抱いた 否、それは蠅というには大きな集合体であった 暗くうごめいている「それ」は蠅の集合体、蠅の玉、蠅の魂(たま) 「それ」は完全な黒でもなく 隙間からのぞくのは蠅の目玉、羽、きらめく体 そして蠅のきらめく黒き体に内包されるは蛆の白 またその下には少年の掻き抱く、同胞の白き骨がのぞいている 「それ」はけして少年の愛するものではなく 少年を生み出したものでも、育て上げたものでも、ともに歩んできたものでもなく ただの他人の亡骸であった 「それ」を抱く少年の顔には何の色もなく ただ、ただ、抱いている 蠅の魂を抱いている、ただの他人を抱いている 少年はどこを見ているわけでもなく、「それ」が見ているのは夏の夜の夢 腐敗臭ただようこの部屋で、少年は何を思うか 鈍い光を放つ刃をもち、少年は何を思うか 掻き抱いた蠅の魂、いくぶん軽くなった業の魂 そして少年は「それ」と「金」とを換う そのために生み出した蠅を抱いて、少年は何を思うか 死を伝えるは、日がたちて蠅の魂ができた後のこと 「それ」を買う者はいまだ現れず 少年は蠅を飼い続ける という話でした、先生はもっと明るいテンションで言ったのだろうけれど うちにかかるとこんな世界観に・・・ ちなみに掛詞を多用してみました「飼う」「買う」「換う」・・・など 詩は難しいなぁ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 1, 2008 05:07:18 PM
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