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親子生生流転記 from テキサス

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March 9, 2007
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子供達を学校から早退させて、医師の検診に連れて行った。

クリニックのある、3階建てのビルに到着した。



私と2人の子供達は、来たエレベーターの中に入り、

目的地である”3階”を押す。

ドアが閉まりかけた。

と、その瞬間、7歳くらいの女の子と、

その母親がエレベーターに向かってくるのが見えた。

私は、エレベーターの操作係(?)である次男(6歳)に、

「待って!

”開ける”のボタンを押してっ!

あの人たちを待ってあげよう!」


と、急いで言う。

女の子とその母親は、乗り込んだ。

「ありがとう。」

と、その母親は言う。



どうやら、目的地は同じらしい。

3階に着いた。

さっさか、その母親は女の子の手を引いて降りる。

「えっ?!私達、待ってあげて、さらに降りる時も

待てってかー?!

.....まぁ、いいか。」


と思い、

また”開ける”のボタンを押して彼らを先に行かせてあげる。



だが、その時には、

「ありがとう」の言葉も何もない



案の定我々は同じ部屋の前に来た。

その母親はドアを開け、先に自分の娘を入れる。

母親のすぐ後ろには私の次男がいる。



と、次の瞬間、信じられない事が起きた。

その母親は、

真後ろにいるうちの次男に

注意を払うわけでもなく、

子供にとってはかなり重たいドアを

開けて待ってくれるわけでもなく、

さっさと受付の窓口に

何食わぬ顔して進んでいくではないか!びっくり




若干先にいた次男たちとは

離れていた私は、

2~3歩急いで駆けつけて、

次男に重く閉まりかかってきていたドアを

支えてあげなくてはならなかった。



「エレベーターで待っててあげたのに、

何なんだ?この仕打ちはっ?!」
怒ってる




「あら、ごめんなさい。」も、

「申し訳ないわね、先に入っちゃって、、、。」

の、一言もない。

ま、例えそんな一言があったとしても、

「だったら、あんたら後に回りなよ!」

と思って、どうせ怒っていたかもしれないけど。



挙句の果てには、

その母親はこちらに気を使う様子は一切なく、

これまたさっさかと受付に必要事項を書き始める。



そのすぐ後ろに立った私は、

「私のが来るの早かったのに、、、。」

と不満でならない。

が、何も言えないでいる。



私もその次に、受付に名前や、

到着時間と予約時間も記入。

予約時間は11:30

時計を見ると、11:20だった。



書き終えて、

「ちぇっ、何か気分悪いなぁ。」

と思いながら席に着く。



3分ほどで、

その母親と女の子は呼ばれて中に入っていった。

「何だよ、待ってやらなきゃ良かった。」ムカッ



あとから患者の数にして、4人くらい入ってきた。

どんどんと、後から来た人たちが呼ばれて入っていく。



そこのクリニックには、5人ほどの医師がいる。

そして、それぞれの患者は、

決まった主治医に診てもらいに来ている。

「うわぁ~、最悪。」

きっと、あの母親の娘の主治医と、

私の子供達のが、同じなんだ。ショック



ってことは、奴が終わってから、

私達の番になるんだー。ショック



その予想は図星だった。星



本当だったら、受付に一番に来ていた我々が、

あとから来た人たちにまで先に行かれて、

今時計の針は11:50を指している。

何と30分も待っているのだ。

そしてその30分は、

先に行かせてあげた彼らの検診が終わるまでの時間だ。



こんなちっちゃい事で、イライラするなよ

とも思うものの、

せっかく良い事をしてあげて、これかよっ?!

うちの子達が重症だったらどうしてくれるんだっ!

という気持ちの方が勝ってしまう。



で、ふと、色々考えてしまった。



ああいう母親は、娘に何を教えてるんだろう?

きっと娘も将来同じことをするんだろうなぁ。



私は、息子達に何を教えてあげればいいんだろう?

こんな事があっても、イライラせず、

親切な気持ちを忘れてはいけないよ。

また、同じように急いでる人を見たら、

同じように待ってあげるんだよ。


とでも教えるべきなんだろうなぁ、、、。



でも思わず、

「けっ!もう二度と誰が待ってやるかっ!」

と私の心の中で叫ぶ小悪魔の声も聞こえてくる。



ただ、一つ、確かな事を学んだ。

もし逆の立場で、同じように親切にしてもらったら、

例え、エレベーターから出るのも先だとしても、

受付は

「どうぞ、お先に記入なさってください。」

と譲るべきだ、と。



きっとあの母親は予約に遅れて急いでいたのかもしれない。

人間、急いでいると、

そうした細かい事に気付かない振りをしてしまいがちだ。

人の振り見て、、、と言うように、

気を付けようと思った。



もっと心を広く持たなきゃいけないのかな??









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Last updated  March 18, 2007 09:46:25 AM
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