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マヨルカ島というところに行ったことがある。 スペインのマドリッドから飛行機で数時間のところにある島、マヨルカ島。 とても静かできれいな島だった。 ドイツ人が多く、どうやらヨーロッパの人々の避寒地 となっているようだった。 洞窟の中では、ショパンの調べを聞きながら優雅に過 ごすのだが、背後から時折聞こえるドイツ語は、ちょ っとだけ中国語のようにも聞こえた。 小さな町で、昼になるとみんな家に帰り、シェスタとなる。 その証拠に、1台しか通れない道の真ん中に車を止めてしまうのだ。 そして、ここが観光地だという証拠に、家々の玄関は、 どこもきれいに飾られ、観光客がのぞけるようになっていた。 ここは、ショパンがジョルジュ・サンドと過ごした島。 そして、彼が『雨だれ』という曲をここで作曲したとされている。 ホテルのBGMもやはり、ショパンだった。 でも、とても不思議なのが、彼らが実際にマヨルカ島で 過ごした時期、この島の人々は彼らを嫌っていたと言う ことだ。 そのため、ショパンの病気は悪化し、サンドは国に帰る ことを決意したと言う。 芸術家は、いろんな意味で、一般的な世界から孤立する ことがあるのであろう。 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホも然り。 亡くなって初めて、その人が美しく浮き彫りにされる。 ジャニス・ジョプリンというアメリカの歌手がいた。 彼女も若くして亡くなったロックでブルースな女性だった。 小さいころいじめられっこだったという。 彼女が当時の映像の中で、こう言って笑っていた。 『みんな、私が有名になったら優しくなったわ。』 今の時代はとかくいじめられっ子とかいじめっ子とか 言われるけれど、きっとどの時代にもそういうことは あったんだと思う。 ただ今の時代に足りないのは、それに打ち勝つ強さ、 そして無償で愛されることなのかもしれない。 愛されることは、とても生きていく上で大切なこと。 それは、親の愛が一番。そして、愛するパートナーとの愛も必要。 友の愛も必要だ。 愛情を感じて生きていくということは、人にも愛情を 与えることができる礎になる。 なんだか、話がそれちゃったなあ。 とにかく、美しくて静かな島だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月01日 13時32分58秒
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