今日もこの本の感想文を。
この検査には賛否両論あるようだ。
「子供は授かりもの」と思っている人にしてみれば、とんでもない行為なのかもしれない。
でも不妊である私にとって、決して子供は授かりものじゃない。
努力して辛い悲しい思いをして作るものだ。
ここまでしなきゃ子供を授かれない人達に、どうして授ける方法を閉ざすのだろう。
でも大賛成っても思えない。
障害者差別に通じるという反対意見もあるようだ。
これに対する容認派の回答は「国家による命の選択はあってはならないことだが、着床前診断は個人の判断であり、憲法の『思想の自由』に保障される。また胚はヒトではない。」という回答のようだ。(本より抜粋)
なんだか的を得ていない回答だと思う。
着床前診断がポピュラーになったとしたら、どうだろう?
できれば障害を持った子供は産みたくない。
そう考える人はこの診断を行うだろう。
ただ、この診断はお金がかかる。
お金を持っている人達だけがこの検査ができて、そういう人達の世界には身障者はいなくなり、そして今よりも身障者への壁ができてしまうのではないだろうか?
ほんと難しい問題だよなぁ。