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テーマ:国際結婚 ア・ラカルト(507)
カテゴリ:愛しき人へ
Dear Honey,
あと一ヶ月と少しすれば、クリスマス休暇で、旦那がアメリカに帰国してくる。それをどれだけ私は楽しみにしていたことか、彼はそれを知ってか知らないか、私には知る由もないが、先日、その事で話をしていた時に事態は起こってしまった。 私は日本に帰国する時はいつも、夏はサンフランシスコ経由、冬はロサンゼルス経由と決めていたのだが、今年の冬はなぜか、何も考えないまま、サンフランシスコ経由でのスケジュールを無意識に組んでいたため、それを旦那に指摘された。そこまでは良かったのだが、事態はそこから急変した。それは、旦那の言ったひと言が原因だった。 “そうすれば、友達(私に出会うずっと前に、大学に入った頃から付き合いのある女友達) にも会えるし・・・。” この言葉がむしょうに気に障って夜も眠れなかった。 旦那はおそらく空港での国内線への乗り継ぎの待ち時間の暇潰しに、彼女に会うというだけのつい軽い気持ちで言っただけなんだろうけれど、それがなぜかものすごく気に障った。むしょうに気に障った。その後、私は黙り込んでしまい、 “どうした?” と、聞かれ、 “ロスに行って、彼女に会って来るんだぁ~。” と返すのが精一杯だった。すると彼の言葉は、 “長い間、会ってなかったから、お互いいつか会いたいと思っていたし・・・。” だった。別にそれで私たち2人の中がどうかなるという事は全くもって思ってはいないが、 “私は、快く会っておいでって言えないんだけど?” そう聞き返すと、 “大丈夫だよ。” で、終わってしまった。結婚してから、2人きりの時間を楽しむまもなく、すぐにお互いの仕事に戻ってしまったから、今日まで長い間、毎日指折り数えて会えるのを待っていたのに・・・。それを私のところに一番先に帰ってくるのではなく、ワンクッション置いてから帰ってこられると思うと、なんとなく寂しかった。二番目なんだって思ってしまった。でも、それをとやかく言って、会わないでという理由もそこには何もないし、それでまたぎゃぁぎゃぁ言うのも何かみっともない。だからただ、 “行っておいで。” と言って話を終わるしかなかった。その時に初めて、これが旦那の後ろを3歩下がって歩く日本人妻の姿なのかと思ってしまった。 こんな私は、心に余裕がなさ過ぎるのか、考え方が幼すぎるのか?それともこれは、その彼女に対する嫉妬心なのか、焼きもちなのか?そんな想いが錯綜したまま、眠れない夜を過ごして朝を迎えてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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