1月27日(土)午後2時28分。
私達は両サイドに田畑の広がるまっすぐの直線道路を車で走っていた。とは言えその道は、両側をダンプカーが行き交えば、ギリギリすれ違うことができるくらいの細い道幅しかない車道だった。その時、私は助手席に乗っており、いつものように二人でたわいもない会話をしながら楽しく車内で時間を過ごしていた。そして何気なくふと前方を見たその瞬間・・・。とある光景が目に入った。
40メートルくらい前方だろうか?はっきりとは覚えていないが、左サイドの住宅と住宅の間の小道から若い男の子が乗ったグレーのスポーツカーが目に入った。そしてその逆サイドからは、黒の軽自動車がこっちへ向かって走ってくるのがはっきりと見えた。私には、そのスポーツカーの頭が少々突き出ているのがちょっと気がかりだった。と言うのは、道幅が狭いこともあり、もしそのグレーの車の頭に接触するようなら、私達はその車をよけるために対向車線からはみ出てしまうことになる。けれども反対車線からは黒の軽自動車が向かって来ている。と、あれこれ考え話しているうちに、そのスポーツカー、車の頭が出すぎたのに気づいたのか、一旦下がってくれた。その光景を見れば、それ以上は誰も何も予想はしないのが普通だとは思うが、そこで予期せぬ事が起こったのだ。
その後のそのグレーのスポーツカーが取った行動は、なんと頭の出すぎに気づいて一旦バックをした後に、対向車(黒の軽自動車)と私たちの車の間が直線距離で車約1台半分くらいだっただろうか。思いっきりアクセルを踏み込んで、右折をし、その間に無理やり入り込んだのだ。つまり、私たちの車の前に当たるか当たらないかくらいをすれすれに右折し、軽自動車の前すれすれに入り込んで走り去って行ったのだ。旦那は、思いっきりハンドルを左に切り、小道に入り、さらに右にハンドルを切って懇親の力をこめてブレーキを踏んだ。気が付いて二人して目を開けてみると目の前にはブロック塀の垣根があった。危うく巻き込まれなくてもいい事故に巻き込まれるところだった。あの瞬間が今でもスローモーションになって残像として残っている。
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