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2006.09.11
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カテゴリ:ハワイ島

5年前の今日、9月11日、私達夫婦はハワイ島にいた。

当日、恒例の「ペレへのご挨拶」の為キラウエアへ向かった。

ハレマウマウの火口

朝早く発ちたかったので、朝食は取ったものの、テレビも新聞も見なかった。

いくつかの点を除いて、例年と変わらずに観光を終え、ホテルに戻ってあのテロを知った。

いくつかの点というのは、ヒロの「クヒオ・モール」が何故か閉まっていたこと、ボルケーノハウスで、たくさんの人がテレビの前にいたこと。

最初、新聞の写真(航空機がビルに突っ込んでいる物)を見たとき、ありえない事故が起きたんだと思った。

テロなんて考えもつかなかった・・・

今、考えると、あの日まで私の頭の中に「テロ」というものは現実的な物としては存在していなかったのだと思う。

ある意味「平和ボケ!?

真実を知った時、一瞬にして「テロ」というものが私の頭の中に摺りこまれてしまった。

その日から、単なる事故でもテロを疑うようになった。

ご存知の通り、テロの日から航空機は、一切空を飛べなくなった。

空港も閉鎖された。

ホテルは閑散としていた。

帰国予定の人たちは、毎日、荷物を持って空港まで行っていたようだ。

万が一、飛行機が来たときのことを考えて・・・

午後になると、疲れきった人達が、荷物を引いてホテルに戻ってきているのを連日見かけた。

幸いなことに、私達の帰国予定日の前日、最初のレスキュー便が来た。

私達がビーチでのんびりしている間、ホテルのコンシェルジュがJALにリコンファームをしてくれた。

帰国予定日、空港に行くとレスキュー便

日本からは何も積まないことを条件に、ハワイの空港に着陸することを許された飛行機。

クルー以外、誰も乗っていない飛行機

私達のチケットは、いわゆる「正規割引運賃」のそれだったので席が確保された。

しかし、ツアーなどの団体運賃のチケットなどは後回しで、積み残された人も多かったようだ。

昨日も乗れなかったのにと言っている人々もいたし。

しかも、当日の日付入りのチケットが優先されるらしく、テロでキャンセルされた飛行機のチケットの人達は後回しらしい。

乗った飛行機の、機内食のカトラリーは、すべてプラスティックに変わっていた。

とにかく、運良く、予定通りに帰ってこられた私達。



テロ後のホテルでの生活は、それ以前と何も変わらず平和で、のんびりしたものだった。

ただ、カバナから見える青い空には、一切の飛行物を見ることはなかった。

マウナラニのビーチ

ジェット機はもちろん、島内観光のヘリコプターもセスナも。

人気の少ないビーチのカバナで過ごした、あの日々。

不思議なほどに静かな印象を伴って、あのカバナから見たどこまでも青い空と一緒に、記憶の中に確固として存在している。






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Last updated  2006.09.11 12:28:25
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