カテゴリ:ハワイ島
ギャラリーレストランは、もともとゴルフのクラブハウスに併設されたレストラン。
クラブハウスでは、朝早くからゴルフをする人のために、デニッシュやコーヒーの無料サービスがある。 私達は、車だったせいか、割と早く着いた方のようで、クラブハウスの中の椅子に座ることが出来た。 スタッフに聞くと、あるものは食べて良いと言う。 眼下に広がるゴルフコース、青い海、そしてホテル。 絵になる景色である。 地震のことなど忘れてしまいそうになる。 でも、次々に、スタッフに引き連れられた客たちが到着する。 そうこうしているうちに、ペットボトルの水、スニッカーズやクラッカーなどのスナックがレストランの外の一角に用意された。 そういったものは豊富にあるようで皆が順々にもらいに行った。 我先にといった様子もないし、皆のんびりしたものである。 セキュリティーが拡声器で状況説明を始めた。 津波の恐れは無くなったが、ホテルの建物はダメージをうけてクラックが入っている箇所もあるので、しばらくはホテルに入れない。 ついては、次の指示が出るまでここに留まるようにという話だった。 私達の帰国便の出発時間は午前11時。 その頃、とうに8時はまわっていた。 私達は帰れるのだんだん心配になってくる。 そんな時、私達は、初めてマウナラニベイに宿泊した時の日本人ゲストサービスの方と再会した。 あちらは私達を覚えてはいらっしゃらなかったが、私達は覚えていた。 ものすごく的確にサポートしてくださる、頼りになるコンシェルジュだったから。 そしてその方の情報によると、コナ空港はオープンしていて、JAL便も時間通り日本から飛んでくるとのこと。 津波の心配が無いのなら、ホテルにもどって部屋から荷物を出さないと ルームセーフも開けてもらって、パスポートやエアチケットなどの貴重品も出してもらわないと 車でホテルに戻ったが、エントランス付近にはすでにKEEP OUTのためのにテープが張ってあって中に入れないようになっている。 帰国のための荷物を取りに来たといって、とりあえず車を駐車場に入れさせてもらった。 テープの中に入っていくと、すぐにスタッフが寄ってきて立ち入り禁止だと言う。 事情を説明しても、安全が確認できるまで中には入れないの一点張り。 「マネージャーに話して欲しい」と強く申し出た所、「僕がマネージャーです」と言われて「・・・・」 でも、ここで引き下がるわけには行かない。 エントランスの所に座って、交渉と、休憩を繰り返す。 少し離れた所に日本人のカップルがやってきた。 その不安げな様子に、話を聞いてみると、地震の後、すぐにホテルを飛び出て、土地の高いほうにある新しいショッピングセンターに歩いていったそうだ。 でも、誰もやって来ないので不安になってホテルにもどってきたという。 彼女の方が、阪神大震災の経験者で、すぐに逃げ出したらしい。 ホテルの避難先は「ギャラリーレストラン」だと教えたが、場所がわからない様子。 件のマネージャーに話して、地図をもらったが、これがよくわからない地図。 気の毒なので、主人が車で送っていくことにした。 主人が車で送っていっている間に、日本人ゲストサービスを発見。 とにかくパスポートとエアチケットを出してもらうようお願いした。 私達は、無事日本に帰れたのでしょうか 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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