カテゴリ:映画レビュー
『ホノカアボーイ』の原作を読んで、ハワイ島のあの雰囲気が味わえるかもと、映画『ホノカアボーイ』を見にいくことに。 封切り後2回目の土曜日。 ラッキーなことに、プレミアムスクリーンで通常料金での上映。 サイドテーブルのついた、リクライニングできるゆったりした椅子での鑑賞。 トレイラーが終わり、館内が暗くなって、いよいよ映画が始まります。 ワクワク・・・ サドルロードを走る車が映し出されて、主人公が女の子(蒼井優)と一緒に車に乗ってる・・・ んっ?なぜ、主人公が彼女連れ~本当はパパとハワイ島を訪れました しかも、主人公、バリバリの日本人だし本当はハーフです しかも、ハワイ島にムーンボーを見に来た設定のよう それって、一体・・何のお話~ そうです、原作と映画、まったく別のお話だったのです 同じなのは、ホノカアという土地と、何人かの登場人物の名前だけ。 原作はノンフィクションだけど、映画は全くのフィクション。 テーマも全く違うし。
原作の主人公は、根っからの映画少年。 その目には、ホノカアのノスタルジックな映画館が神聖なものに映る。 しかも、その聖地には、アロハな心を持つ素敵な人たちが。 その感動に、できるものなら、長い人生の中の短い時間を、そこで過ごしてみたいと。
そういうお話じゃなかったっけ?
酷いところでは、原作で、良い意味で女を捨てていない老女のビーさんが、映画ではつまらない嫉妬心を出すことで、それを表現?していたり。 おじいさんが「年を取ったからといって、やっちゃいけないことはないんだよ」と、余計に年寄り臭いことを言ったり。 そんな当たり前のこと、当たり前すぎて、誰も口にしないでしょ! お話がそれならば、せめて、風景の映像なりとも、ハワイ島の風景の紹介に徹するくらいのサービスをしてくれてもいいのに、それもなし。 映画の中の景色からは、ハワイ島の持ってる雰囲気、全く感じられませんでした。
でも、倍賞千恵子さんをはじめ、松坂慶子さん、喜味こいしさん等の出演者たちは、とっても素敵に演じていました。 長谷川潤さんは、とってもキュート ラストに流れる、きょんきょん(原作に準じて、きょんきょんと呼びます)の歌も心にしみるし。 マラサダは、本当に本当に美味しそう~ 映画を見ながら、家に、ミスタードーナツのシュガーレイズドが買いおきしてあったことに感謝したくらい(笑)
原作を読んでいなくて、尚且つ、ハワイ島に思い入れがなかったら・・・ そうしたら、もしかしたら楽しめた映画だったのかもしれません。
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